シルクホースレースを検討
一口馬主クラブを検討していた時、真っ先に候補に挙がったのがシルクホースレースでした。
「いつかシルクは来るぞ、来るぞ」と言われ続けて爆発したのがまさに2018年。
アーモンドアイとブラストワンピースの衝撃は記憶に新しいところ。『外国人ジョッキーは買い』が常識になっていますが、『水色に赤い斑点の勝負服は買い』が馬券の新常識ともいえるような爆発っぷり。
私のような零細一口馬主がメリット、またデメリットに感じた点をまとめてみたいと思います。
メリット!出資しやすい小口制&ノーザンのバックアップ
躍進のポイントは社台グループの手厚いバックアップには違いないのでしょうが、私が当時もっとも注目したのは「小口の中でも小さめな500口クラブ」ということ。
物事とか習い事を始める時に、形から入ることを重視する人がいる。周りに一人はいません?
例えば、興味を持った途端に30万もするトランペット買っちゃったり、パスポートもないのに半年もの海外留学口座を申し込んじゃうようなタイプが。
イケイケで、やらざる得ない状況に自分を追い込めば、やってしまう(出来てしまう)アグレッシブな方。
あれ、私はダメ。
まず思い切りが付かないですよね。お金がかかるものは特に。衣食住が欠けるほど困窮はしてないですけど、好きなものを好きな時に買えるほど自由でもない。庶民です。競馬でも1レース3千円、1日2万円が限度ですから。全部溶かしてしまった日には夕飯はお茶漬け(うめぼし)。
500口の魅力的なところは、その金銭的なハードルは下がること。成功した時のリターンは減りますが、失敗した時のリスクが少ない。長く楽しみたい趣味だからこそ、一度目の出資で「おりゃー!」と投資した結果、立ち直れない程へこむのは避けたかった。お茶漬けもさすがに数か月続くと辛いでしょう。
てなわけで、「これはシルクだ!」と大き目に独り言を呟き、意気揚々とパンフレット(これがまた豪華!)まで取り寄せました。
デメリット(と感じたところ)
ただ、深く調べていくうちに、「おっと…」と感じるところが出てきてしまった…
それは倍率と実績制です。
倍率
1つ目は成長しているクラブだからこそのポイント。
躍進しているクラブは入会してくる新参者が多いわけです。しかし、当然ながら昔からいる会員は出資している愛馬が引退するまでは基本的にはクラブを退会しないわけです。つまり、どんどんと会員が純増していくということになります。
しかしながら、一頭の馬にある口数は500口まで。上限が増えるわけではありません。
となると、どうなるか。そう、1頭に対する抽選倍率が上がるんですねー。これがもうびっくりするくらい…
実績制
2つ目はシルク特有のポイント。
1頭の馬に沢山の申し込みがあった時に出資枠の割り当てを純粋な抽選にするか、はたまた色々な傾斜をつけるかはクラブによって様々です。例えば、母馬に出資していた会員向けの枠があったり、新規入会者向けの枠があったり、本当に色々です。
で、シルクで一番特徴的な傾斜は出資実績。つまり、去年まで「たくさん買ってくれた人は優先して出資できまっせ」という制度です。(※直近では最優先枠というのも出来たみたいですね。)
これ、言ってしまえば、『お金持ちは有利』制度です。『ビバ!資本主義』制度(?)
前述したように一般人であるホットリバーが、アルマーニのスーツにロレックスをはめているリッチマン(想像が貧困)に実績制で挑むのは、厳しいように思えました。
最終的には…
それでもいいじゃん、という内なる声もあったんですよ。
少しずつ実績を溜めながら出資できそうな馬に出資すればいい。
お前なら良い馬を引ける…フォースを信じろ…
みたいな。
ただ、『出資したい馬に出資したい』って思いは結構強かったんですよね、私の場合。
出資したい馬に出資が出来なかったらきっとストレスが溜まるでしょう。楽しむために始めるのに、それでストレスが溜まってしまったら意味がない。
飯を食うために働いてるのに、忙しくて昼飯も食えなくなるようなもんです。
というわけで、本当に泣く泣くシルクの入会は見送りました。