【一口馬主ブログ】一口馬主の雑記帳

零細一口馬主のブログです。ロードサラブレッドオーナーズで2018年に一口馬主デビュー。2019年にユニオンにも入会しました。

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【落語の話】「フラがある」と聞いて意味が分かる人と話したらきっと話が合うと思う

 「フラがある」…って?

今日も気の抜けた話です。しかも、久しぶりに競馬も関係ないお話。私の中で野球、競馬、と並ぶ三大観て好きなものの1つ、落語の話です。

突然ですが、「フラがある」という言葉の意味、わかるでしょうか?

 

わからない方、それ、普通です(笑)

 

「フラがある」とは落語の世界で使われる言葉で、落語が好きな方とか落語芸能の方でないと通用しない。実際、この前友人に「権太楼にはフラがあってさあ」と言ったら「(?)」みたいな顔をされました。そのまま説明せず通しましたけど。不親切な人間なので。

一応、解説を載せると、「フラがある」とは「芸人が生まれ持って持つ、なんとも言えない面白み」とされています。

されています、というのはガッチリとした定義がないからです。

ガッチリした定義がないのが、芸能落語の世界らしくて私は好きです。面白さなんて抽象的でいいんですよ。なんすか、最近は減りましたけど、漫才を点数つけて競うとか。観客の笑い声の量を測定するとか。笑いの客観的な基準がどうとか。どれもこれも、発想からして面白くない。

漫才は面白いから番組はつい見ちゃうけど。

……テレビ局の思う壺だな、これは。

 

「フラがある」落語家・柳家権太楼について

ただ、その「フラがある」というのは、独特の個性でもあるので人によっては「あの噺家の話はちょっと…」ということが起こりえます。なんでしょう、わかりやすくいうと「癖が強い」ということになるのです。高級食材ウニだって嫌いな人がいると言えば、わかってもらいやすいかも。

で、先月末ですが、実家の父がその「フラ」にハマっている柳家権太楼の独演会に行ってきました。

 

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行ってみて思ったのは、いやぁ、確かに「フラ」がありましたね。

語り口も聞きやすく、一級品の落語を語るという土台の上に個性を載せるとかこういうことか、と腑に落ちました。

例えばですね、最初に高座に上がった後、噺を始める前に前座を語った弟子を呼んで、檀上でお説教したり…笑

予定されたプログラムを3割くらいその場で変えてしまったり…笑

後者のプログラムの変更に関しては、独演会ではあると言ったらあることではあるのですが、権太楼側に無理がないのが私はとても良いと思いました。

言うなれば、無理して無茶をしていない。だから周りが不快じゃないのです。

ちなみに、演目は『井戸の茶碗』と『鼠穴』。

井戸の茶碗』は私が大好きな儲かり噺、『鼠穴』は人情噺ですね。一般的に良く演じられているのは『井戸の茶碗』のほうですが、『鼠穴』もじっくり聞く時間があるなら初心者の方にもおすすめの話。

世界一有名な動画サイトで試しに聞いてみるなら、『井戸の茶碗』だと古今亭志ん朝、『鼠穴』だと春風亭一之輔が絶品だと思いますよ。なんて。

あらためて、「フラがある」ということについて

私は一口馬主でも一頭あたりの予算を決めて1,000円単位の金額差に一喜一憂する小心者ですが、それは「無茶をしても自分は楽しめる人間じゃない」と自覚しているからです。

いわば、さらりと無茶をして、それが他人はもちろん、自分でも自然に受け入れることができるのが「フラがある」ということなのかなあ、と思った次第でした。

 

と、最後にしないのが良いと言っていた定義をして今日は終わりにしたいと思います。