ユニオンオーナーズ2021年募集馬のレビュー(その⑤)
今日はユニオンオーナーズ2021年募集馬、その⑤です。
ユニオンは200口募集馬がほとんどで、セレクトセールの先行募集馬は500口募集が基本になっています。ただ、どういう基準なのかはわかりませんが、時たま牡馬では300口募集になる馬がいます。一口価格的に出資しやすくなるのは嬉しいですよね。
そんな300口募集のジャジャマーチャンの2020です。
ジャジャマーチャンの2020
父:オルフェーヴル
母:ジャジャマーチャン
母父:アドマイヤコージン
厩舎:清水久詞
生産者:嶋田牧場
一口価格:100,000円
○気になるポイント
母ジャジャマーチャンは全姉にスプリンターズステークス(GⅠ)の他、フィリーズレビュー、小倉2歳S、ファンタジーSなど、重賞計4勝したアストンマーチャンを持つ良血馬です。
自身は現役時代未勝利で終わっていますが、繁殖に入ってからドリームジャーニー産駒の活躍馬である
トゥラヴェスーラ(京王杯スプリングC(GⅡ)2着、葵S(グレード)2着)
や
トオヤリトセイト(アーリントンC(GⅢ)3着)
を産んでおり、アドマイヤコージンの血を継ぐ牝馬として、しっかりと次代に血を残しています。
今回、そんなジャジャマーチャンにオルフェーヴルを配合。
ご存知のとおり、ドリームジャーニーとオルフェーヴルは全兄弟の関係ですから、血の量としては前述したトゥラヴェスーラやトオヤリトセイトと全く同じ馬ということになるわけです。
ただ、ドリームジャーニーとオルフェーヴルであれば、スケール感はオルフェーヴルのほうが格上。血統背景的にも社台系クラブでも募集されていてもおかしくない一頭ですし、人気しそうに思えます。
ただ、ドリームジャーニーとオルフェーヴルは血の量は全く同じとはいえ、産駒の傾向は結構違うのですよね。特に顕著なのは、活躍する産駒の馬格でしょうか。
ドリームジャーニーは自身が小柄だったこともあるせいか小さくて素早い産駒が活躍する一方、オルフェーヴルはラッキーライラックやオーソリティに代表されるように500キロに迫る大型産駒が活躍する傾向にあります。
本馬ははたしてどちら側に似ているのか。
まだユニオンのホームページでは馬体の情報などは掲載されていませんが、出資する場合は要チェックの要素になりそうです。