ダーレー繁用の新種牡馬ファインニードル
種牡馬がスタッドインする中で最も格付けが高いのは間違いなく社台スタリオンステーションでしょう。レックスSや優秀SSなどもありますが、真っ向から向こうを張るのがないほどのぶっちぎりです。
そんな中でもいつも趣向が変わって面白い種牡馬が入るなあと思うのはビックレットFだったり、ダーレージャパンFです。ゴールドシップだったり、アドマイヤムーンであったり、個性的です。
そんな、ダーレージャパンFで繁用されている種牡馬の中で、2022年に産駒がデビューする新種牡馬がファインニードル。一頭POG的にピックアップしてみます。
『ミライエの2020』(牡馬)
父: ファインニードル
母: ミライエ
母父:ディープインパクト
厩舎:不明
生産者:アスラン
〇POGで気になるポイント
父ファインニードルはアドマイヤムーンの産駒らしく、短距離でならした名馬でした。高松宮記念とスプリンターズステークスの春秋制覇が勝ち鞍としては輝きますが、個人的に高松宮記念の前哨戦で勝ったシルクロードステークスは結構覚えています。余裕の残しの馬体だったのですが、完勝に近い勝ち方で、その年の本格化を予感させる勝ち方でした。
あの時の予感を信じていれば、結構馬券も取れたと思うのですが…それは余談です。
初年度は父アドマイヤムーンがまだ現役種牡馬ということもあってリーズナブルな価格で種付料も抑えられ、スピードを強化したい繫殖牝馬が多く集まっています。
そんな中でも、本馬母ミライエは血統的には一級品です。全弟には豪州移籍後にエミレーツGⅠを勝利し、彼の地で種牡馬となったトーセンスターダムや惜しくもGⅠには手が届きませんでしたが、オールカマーを制したセンテリュオがいます。祖母アドマイヤキラメキの産駒はいつもPOGでも人気してますよね。
今回、母の10歳時の第6仔ということになるので、如何にも「当り頃」な産駒に思えます。
本馬で特徴的なのはエンドスウィープの3*3という濃い目のインブリードクロスでしょうか。サンデーサイレンスの4*3も抱えていることを考えると、挑戦的な配合で、ファインニードルの産駒ながら長いところでも通用しそうな幅を感じさせます。奥があるというか。成長力もかなりありそう。
一方、ファインニードル産駒に期待したくなる短距離路線での勢いや即効性はあまり感じない…といってしまうと、POG的には指名しづらくなってしまったりしますね。
あくまで、社台スタリオンステーション以外の新種牡馬応援枠の一頭としておきます。