ロードサラブレッドオーナーズの勝ち上がり率
2017年産世代、いわゆる現クラシック路線組のロードサラブレッドオーナーズ勝ち上がり率が振るわないという話をこの前耳にしました。
例年のデータを見てみると、募集馬の9割がデビューするロードサラブレッドオーナーズ。募集馬で勝ち上がるのは、ここ10年くらいを見てみると4割前後になっています。
今年もすでにデビュー率は8割を超えてきているのに、勝ち上がり率は2割に届いていません。つまり、デビューは進んでいるものの、勝ち上がり率が出来ていない、ということになります。
ロードサラブレッドオーナーズをMy First Clubと勝手に認定している私としては確かに気になる事態ですが、あまり焦ってもいません。ロードらしい気もします。
クラブ毎に特色はある(個人的な思い込み?)
というのも、一口クラブによって、2歳~3歳戦の使い方に特色は当然あるものだから。せっかくなので、過去に入会を検討した際に感じた独自の思い込みを書かせていただくと…
一戦必勝+ヒット&アウェイ
シルク、キャロット、あとは一部東サラのように圧倒的な育成施設を持つノーザンファーム系の一口クラブは育成場での乗り込みを重視しています。そのため、もちろん調教師にもよりますが、どの馬もヒット&アウェイ的に出走したら育成場に放牧され、期間をあける傾向にあります。新馬勝ちしても特別レースや重賞にエントリーにしなかったり。これが俗に「使い分け」とも言われてしまうこともあります。とはいえ、さすが2歳戦の一戦一戦の勝率が高いのも特徴です。
早期デビュー+連戦からの勝ちぬけ
一方、連戦を得意にしているのはラフィアン・コスモの軍団でしょう。早期デビューして賞金を稼ぐことが一口馬主への還元になるというポリシーを公言しているだけあり、ガンガンつかってきますし、2歳戦でも毎月出走してきます。だから年始の3歳馬で7戦目なんてのは珍しくない。
それゆえ、その馬なりの得意条件を見つけ出し、未勝利勝ちの勝ちぬけが多い印象です。
じっくりと勝ちぬけ
では、ロードはどうか。私の印象だと、「じっくり間に合わせる」です。
早期デビュー組は基本的には購買したセール組。自前の血統、特に牝馬、は早くても秋頃のデビューが多いです。千葉にケイアイファーム分場を作ったとはいえ、育成はトレセン+近郊の牧場を頼りにいることもあり、仕上げ切ってデビューというわけにはいかないのが、いまだに実情のように思えます。
普通、このままだとズルズル勝てずに引退が多くなりそうですが、そこは良血も多い老舗牧場。何だかんだで未勝利最後までには4割くらいは勝ちぬける…という図式です。
言い方はあれですが、順番待ちをするような使い方。
…うん、ちょっと出資者的にはヒリヒリしますね。ブログ冒頭の焦っていないはいわば強がりです(笑)
故障馬が多いのは気がかりだが…盛り返しに期待!
というわけで、今年の世代が特段悪いというわけでは無いのでは…というのが今の時点での私の見解。
私の出資馬3頭(未勝利トリオ…)も含め、これからがロード的には頑張りどころ。ロードクラージュもそうですが、若干怪我が目立つのは気がかりではありますが、3歳世代の盛り返しに期待したいと思います。
余談:未勝利戦に出走したメリディアンは5着
最後に余談です。
出資馬のメリディアンが3歳未勝利戦に出走し、残念ながら5着に終わりました。併せ馬のような形で最後の直線で伸びては来ているのですが、末脚勝負の展開になった分負けてしまった印象です。レース展開の不利をひっくり返すほど爆発力は今の段階ではないのでしょう。
5着を確保したのは一安心。まだレースを選んで使えるうちに勝ち抜けといきたいところです。