Japanese superstar Cesario
今日はロードの2019年募集馬スターコレクションの2018を検討しようと思ったのですが、今日の前振りはスターコレクションの2018年の父リオンディーズの母シーザリオ。
血統表を見るたびに思うのですが、シーザリオの名牝ぶりに鳥肌が立ちます。競走馬としても繁殖牝馬としても凄すぎ。私が競馬始めて早々の頃、JRAのヒーロー列伝にハマってポスターになった馬の主要レースをネットの動画で見まくっていた時期がありました。
シーザリオのヒーロー列伝のコピーは「その日、彼女は二つの国の女王となった」。いやぁ、痺れるコピー。優駿牝馬(G1)とアメリカンオークス(G1)の両方を征したことが由来しています。今後、達成する馬は出てくるのか?という素晴らしい記録です。
繁殖にあがってからもGⅠ馬エピファネイア・リオンディーズを産み、あとに続くサートゥルナーリアも種牡馬入りは間違いないでしょう。かつ、全てその父親がシンボリクリスエス、キングカメハメハ、ロードカナロアとすべて違うのは、もはや狙ってできることではありません。
ディープインパクトとブラックタイドみたいに、「兄弟の威光で…」みたいなケースはありますが、シーザリオのようなケースは稀有ですし、もう出てこないのではないでしょうか。
すくなくともここ20年ほどは血統表からシーザリオの名が消えることはないんだろうなあ、そんなことすら思います。
さて、スターコレクションの2018に話を戻したいと思います。
ナンバー25:スターコレクションの2018
概要
父:リオンディーズ
母:スターコレクションの2018
母父:アグネスタキオン
一口価格:38,000円
預託厩舎:千田 輝彦
誕生日:3月15日
測尺(体重・体高・胸囲・管囲):490kg・157.0cm・175cm・20.5cm
所感
昨日検討したマツリダワルツの2018と同じ誕生日なんですね。それ自体は別にどうでもいいことではあるのですが、今年のロードの募集馬の生まれ年では3月がボリュームゾーンになっています(13頭いました)。早期デビュー目的(?)のトレンドで1月生まれが増えているという話がありましたが、今年のロードでは2頭のみ。少なくとも、ロードはそういった狙いで配合時期の調整とかはしていないのではないでしょうか。
さて、本馬はスターコレクションの5番仔。スターコレクション自身が3勝をあげており、産駒もデビューした馬は3頭中2頭が勝ち上がって複数勝利をあげていることからも、今後も安定した成績を期待したくなる繁殖牝馬です。
ただ、過去の産駒(父キングズベストと父ロードカナロア)と違うなぁと私が思うのは、今回は初めてサンデー系の血を濃くする配合になっていること。リオンディーズはMr.Prospector系でありながら、母シーザリオの母父スペシャルウィークからサンデーサイレンスの血を緩やかに持ってこれるのです。これはリオンディーズ、あとエピファネイア、の特徴的なセールスポイントになっていそう。
サンデーサイレンスの3*4が自然に増え始めたは昨年~今年くらいからで、まだ目立った名馬は出ていませんが、日本の近代競馬を変えたサンデーサイレンスが「奇跡の血量」となって悪いはずがないというのが私の素人意見。当然、本馬の配合はプラスで捉えます。
母父アグネスタキオンはアグネスタキオンのイメージとは違って走るダート馬も輩出しており、本馬も管囲20.5センチ・馬体重もすでに490キロと立派なので…意外と最初はダートからデビューしたりして。預託先の千田先生も得な距離は芝よりもむしろダートですしね。
ただ、唯一心配なのは、父リオンディーズも母父アグネスタキオンも、脚元を悪くして早くしてターフを去っていったこと。そのあたり、牧場はどんなコメントをするでしょうか。
もしかすると、すでに不安要素があって、最初から芝ではなくダート路線をいかせるつもりで千田先生に預託なのかな。いや、斜に構えすぎか。でも…
…というわけで、興味はありありでいつつ、脚元のこともあるので、育成具合をじっくり見て考えたいと思います。
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