活躍馬の全弟・全妹に乗っかるということ
POGで仲間内から小馬鹿、というかネタ、にされることの1つに『活躍馬の全弟・全妹に乗っかって、期間内はまるで走らない』というケースが往々にしてあると思います。私もよくやっていました(笑)
血統的な裏付けを一頭一頭精査したとしても、それが正しいかどうかってよくわからない。だから、その中で「成功した前例」があるというのは如何にも安心材料がり魅力的に見えるものです。
ただ、馬券と同じで、誰もが飛びつく路線に乗っかると大体その時には遅いんですよね。わかっちゃいるんですけど…
やっていることは崩れかけのウェーブに乗ってしまうサーファーと同じです。
まあ、一口馬主の立場になると、そもそも重賞を勝っているような活躍馬の全弟・全妹に出資すること自体が難しかったりするのですが、今回ロードでそんなチャンスに恵まれました。
今日レビューはロード看板馬の1頭、ロードクエストの全妹のマツリダワルツの2018です。
ナンバー24:マツリダワルツの2018
概要
父:マツリダゴッホ
母:マツリダワルツの2018
母父:チーフベアハート
一口価格:34,000円
預託厩舎:小島 茂之
誕生日:3月15日
測尺(体重・体高・胸囲・管囲):444kg・154.0cm・176cm・20.5cm
所感
「走るロードのセール馬」の先駆けとなったロードクエスト。今年で6歳シーズンを迎えますが、常にマイルの重賞戦線に乗り込んできていて馬主孝行の馬です。一口価格は2万円台ですからコスパも抜群な一頭です。
そんなロードクエストを産んだのが母マツリダワルツ。私が凄いと思うのは、ロードクエストを産んだことももちろん素晴らしいですが、マツリダワルツは自身が産んで中央でデビューした6頭のうち、4頭が中央で勝ち上がっているという産駒の堅実性の高さだと思います。母マツリダワルツ自身は目立った成績をあげたわけでもなく、種付け相手も正直言って豪華絢爛とは遠い地味な種牡馬ばかりですからね。だって、去年ロードでデビューしたスティルネスの父はゴールドヘイローですよ。思わずうなってしまいます。
母系にあるリアルシャダイの血が日本競馬では軽視されるようになった我慢強さや長い脚を使えるスタミナの下支えになっているのかもしれません。(しっかりとノーザンテーストの血も引いているのがポイントですね。)
本馬はそんなマツリダワルツの7番仔。14歳の時の子供ですから高齢出産の域にはギリギリかかっていないくらい。もし体質面での弱さがなければ、ロードクエストとまったく同じ配合であることからも早い時期からの活躍を期待したくなります。半姉のスティルネスも新潟2歳ステークスで3着と頑張っていましたし。
一口価格としてはさすがにロードクエストと同様に2万円台とはいかないものの、重賞3勝馬の全妹で34,000円はお買い得感がある値付けです。
さすがにロードクエストと全く同じ活躍を願うのは虫が良い話でしょうが、早期デビュー組に入ってさえくれれば、一口乗って楽しむには最適な馬だと思います。
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