ロード2019年募集馬の検討③
今日でレビューは3頭目。今年は前回と比べてどんどんレビューする馬が増えてきそうな予感がしてきています。前回は5頭くらいでしたが、それ以上にはなる予感。さすがにユニオンのように全馬見ることはしないかもしれませんが…
今日はルアンジュの2018です。
それにしてもサッカーマムはロード血統の代表馬ですね。出資馬ロードクラージュも、前々回気にある馬として上げたリラコサージュの2018も、今回のルアンジュの2018もまた、サッカーマムの孫です(笑)
ナンバー23:ルアンジュの2018
概要
母:ルアンジュの2018
母父:マンハッタンカフェ
一口価格:46,000円
預託厩舎:西浦 勝一
誕生日:3月12日
測尺(体重・体高・胸囲・管囲):464kg・159.0cm・173cm・20.0cm
所感
去年の出資馬にいないのですが、ダート系を歩む出資馬は世代に1頭は欲しいと思っており、その候補の1頭になります。
父マジェスティックウォリアーは今年から産駒が日本で本格的に産駒がデビューしていますが、実は代表産駒にベストウォーリアがいるので適性は未知数ということはありません。 A.P.Indy系でダート血統とされる一頭です。実際、去年の一口馬主クラブで募集された馬達はほとんどがダート一辺倒としてコメントされている馬達でした。
ただ、ここまで中央で勝利をあげたマジェスティックウォリアー産駒7頭を見てみると、実は芝4勝・ダート3勝。芝が多めなんですよね。
血統の奥にある芝向きの軽さがは表に出ている、と言われています。これからダートでの勝ち鞍が増えて予想通りダート種牡馬になるか、このまま芝・ダート兼用種牡馬になるか、なんともいえません。
じゃあ、本馬を「芝・ダート兼用」と見るか「ダート一辺倒」と見るか、と考えると、母父マンハッタンカフェなだけに「芝・ダート兼用」でしょう。
…としたかったのですが、種牡馬マンハッタンカフェを調べて面白いことがわかりました。実は種牡馬マンハッタンカフェは芝よりもダートの連帯率が上回っている隠れダート優良種牡馬だったのです。ルージュバックやレッドディザイアの印象が強いから正直、意外でした。
となると、母ルアンジュ自身は生涯芝でしか走ったことのない馬でしたが、マジェスティックウォリアーと配合されたことによって、父マンハッタンカフェから備わったダート適性が目を覚まし、本馬は純粋なダート馬になれるかも…と自分にとって都合のいいことを想像したりしてしまいます(笑)
血量的には非常にバランスが取れたインブリードが特徴的です。体躯もこの時期にしては立派。初子ですが、無事に出てくれてよかったと思わせる好馬体を期待してしまいます。
最後に厩舎はロードグラディオを預かって頂いている西浦先生。毎年コンスタントに成績を上げ、特にダート馬の育成には非常に信頼を置いている先生なのですが、一つ判断に困ることが。
実は先生は今年で68歳。定年まであとわずか2年なのです。本馬がデビューするのは2020年ですから、3歳シーズンを最後に他の厩舎に移籍することになります。実は、これはロードグラディオにも言えること。ロードグラディオは6歳シーズンには移籍です。
移籍先を選ぶ権利は当然ありませんから、仮に新規開業厩舎になった場合などを考えると…うーん。リスクだよなあ。
余り無いパターンで悩む一頭になりそうです。
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