ロードサラブレッド2021年募集馬の第一印象レビュー その⑥
2021年募集馬の第一印象レビューもだんたんと終盤戦です。
ケイアイファーム生産馬だけではなく、サマーセール購買馬も後半になってラインナップに入ってきます。毎年、勝ち上がって出世する馬もいますし、注目です。
ちなみに、測尺も公開されていましたが、総じて今年は大きめの馬が多いでしょうか。出資する側としては安心です。
No.26レジデンスの20(牝)
父:ジャスタウェイ
母父:ケープブランコ
誕生日:4/20
厩舎:安田 翔伍厩舎
一口出資額:40,000円
母レジデンスは半姉に「冬の京都に雪が舞う」の名実況でお馴染みのスノーフェアリーがいる血統馬です。
2年連続してロードカナロアを付けていましたが、今年はジャスタウェイを迎えました。母父ケープブランコはSadler′s Wells系なので、サンデー系のジャスタウェイも合いそうです。ジャスタウェイの母系にあるWild Againの一本気な勢いが伝われば、マイルで末脚を活かす一頭になりそう。
非常に気になる一頭です。
No.27カディーシャの20(牡)
父:デクラレーションオブウォー
母父:ダイワメジャー
誕生日:2/28
厩舎:和田 勇介厩舎
一口出資額:48,000円
ここにきてサマーセール上場馬の登場です。母カディーシャはユニオンで募集され、中央2勝、地方2勝の成績。産駒は初仔のナンヨーローズ(父:エピファネイア)が勝ち上がっており、これかの繫殖成績も期待されますね。
今回、日本で産駒の本格デビューが来年からになる父デクラレーションオブウォーの産駒であるところをどう見るかでしょうか。個人的には芝向きの一頭だとは思います。
セール購買馬としてはやや高めの価格帯なので、ケイアイファームも自信があるのかもしれません。
No.28タッチアスの20(牝)
母父:Mineshaft
誕生日:4/20
厩舎:茶木 太樹厩舎
一口出資額:28,000円
母タッチアスはここまで5頭の産駒がデビューしていますが、ロードで募集された4頭は全て勝ち上がっているという非常にクラブと相性が良い優秀な繁殖牝馬です。特に代表馬のロードエクレールは3勝をあげています。素晴らしい。
また、半兄のロードスラッシュも非常に評価が高い1頭でしたね。
今回、父ヴィクトワールピサということで、やや旬を過ぎた父にはなりましたが、血統的にはバランスが良いインブリードクロスに好感が持てます。
厩舎も今年開業の茶木厩舎ということで、値頃感も抑えめ。気楽に楽しむ一頭として最適に思えます。
No.29ピエモンテの20(牡)
母父:フジキセキ
誕生日:3/16
厩舎:高柳瑞樹厩舎
一口出資額:36,000円
この馬もサマーセール購買馬ですね。母ピエモンテは中央未勝利。毎年、ジャングルポケット、トーセンジョーダン、ロージズインメイなど渋い父を迎えています。中央でデビューしても、惜しくも力及ばずの産駒が多いでしょうか。
今回は父マジェスティックウォリアーに加えて、高柳厩舎ということで、はっきりとダート路線の一頭と見て良いはず。
路線が明確なのは好感が持てますが、これまでの産駒の成績をみると、積極的には手を出しづらいかなあ。
No.30ハーフムーンの20(牡)
父:シルバーステート
誕生日:4/10
厩舎:四位洋文厩舎
一口出資額:50,000円
母は半妹にプリティポリーステークス(GⅠ)を制したDiamondsandrubiesやモイグレアスタッドステークス(GⅠ)勝ちの母Quarter moon を持つ良血馬です。
なぜか、netkeibaのデータベースだとハーフムーンではなく、ハーフムーンⅡという名前で表示されますね。どっちが正なのだろう…
今回、父に迎えたのはシルバーステート。安価な種付け料の時代につけた産駒が目覚ましい活躍をしているのはご承知おきの通り。
良血の母に注目の父ゆえに、出資金は50,000円、か。
未知の魅力にあふれていますが、母の産駒にはまだ実績が出ていない中でちょっと強気では。
四位先生とロードの連携も未知数な点もあり、個人的には見送したいと思います。