ロードサラブレッド2021年募集馬の第一印象レビュー その⑦
2021年募集馬の第一印象レビューもいよいよ最終回です。34頭のラインナップのうち、終盤のセール購買馬は父のラインナップもバラエティに飛んできて面白みが増します。
次代のロードクエストはこの中にいるでしょうか。
No.31アルセナーレの20(牝)
父:シルバーステート
母父:クロフネ
誕生日:3/27
厩舎:坂口 智康 厩舎
一口出資額:32,000円
川崎で開催された関東オークスで3着の実績がある母アルセナーレ。その初仔が父にシルバーステートを迎えて募集となりました。中央2勝のあとは次の一勝が遠かった母ではありますが、ダート路線で末永く活躍した母にディープインパクト系の父ですから、非常の良い配合に思えます。
初仔牝馬ゆえ、金額は控えめですが、一番ネックとなりがちな馬体は同世代でも大きめのサイズ。
これは人気しますね!
No.32スクリプティドの20(牡)
母父:キングズベスト
誕生日:2/26
厩舎:斎藤 誠 厩舎
一口出資額:40,000円
今年、産駒がデビューしているアメリカンペイトリオット産駒ですね。サマーセールでケイアイファームで購買され、募集となりました。
北米からの輸入種牡馬というとダート種牡馬かと思いますが、アメリカンペイトリオット自身の活躍から想像される通り、産駒の適性は芝のマイル前後となっています。人気薄の逃げ切り勝ちばかりなのが爽快です。
母父キングズベストということで、若干適性距離も伸びるでしょうか。預託厩舎的にも芝の中距離というイメージなのでクラブの狙いもそちらなのかもしれません。
No.33ホオポノポノの20(牡)
父:グレーターロンドン
母父:タニノギムレット
誕生日:4/1
厩舎:尾形 和幸 厩舎
一口出資額:34,000円
可愛い名前の母ホオポノポノは現役時代に芝1200メートルで1勝。地方転出後はダートで3戦していますが、勝利はあげれずに引退しています。牝系がNureyevの直系なので色々と大物配合も狙いたくなりますが、繫殖入り後はベルシャザール、シビルウォー、そして、今回の募集馬の父であるグレーターロンドンと中々渋い種牡馬と配合しています(笑)
今回はディープインパクト系のグレーターロンドンとの配合ですが、個人的にはベルシャザールのようなキングカメハメハ系と配合してNureyevのクロス込みの馬のほうがいいんじゃ…なんてこと思います。
No.34ボヌールバトーの20(牡)
父:ヴァンセンヌ
母父:ジャングルポケット
誕生日:3/28
厩舎:稲垣 幸雄 厩舎
一口出資額:28,000円
いよいよ最後の募集馬、ボヌールバトーの20です。今年募集されたラインナップの中でも最安値の価格帯の馬となりました。牡馬で出資金30,000円を切ってくるのは中々ですね。
ロードが募集したヴァンセンヌ産駒というと、現在3勝をあげているロードベイリーフが思い出されます。先行募集で満口ということで、クラブ界隈が大いに沸きました。「ヴァンセンヌ産駒が先行で満口!?」みたいな。あれは私にとってはさらにロードが好きになるイベントでした。
本馬も先輩ロードベイリーフに倣い、早期デビューを目指す一頭でしょうか。一族は地方を中心にデビューしていますが、中央での相性も悪いわけではなく、この価格帯では面白い一頭かもしれません。