ロードの2020年募集馬検討その5
『早生まれの馬は有利である』
そんなことが早期デビュー&早期勝ち上がりがトレンドとなるにつれて、もはや常識のように語られているような気がします。
実際、本丸JRAもUmabiサイトにおいて2歳の重賞では早生まれほど良績があることも調べてくれていたりします。
だからと言うわけではないのですが、2020年のロード募集馬の中で一番早生まれの本馬にも注目しています。エルテアトロの2019です。
募集No.20:エルテアトロの2019(牝)
概要
母:エルテアトロ
母父:キングカメハメハ
一口価格:30,000円
預託厩舎:庄野 靖志
誕生日:1月27日
測尺(体重・体高・胸囲・管囲):451kg・154.5cm・181cm・19.7cm
所感
母エルテアトロについては、過去にロードソリッド(エルテアトロの2017)を検討した時に調べたことがありました。母ステラマリッドから連なる一族で、毎年のように大物が出ている非常に活力がある牝系の馬です。
参考
2019年ロード唯一のキズナ産駒/ロードソリッド(エルテアトロ'17) - 【一口馬主ブログ】一口馬主の雑記帳
引退してからも仔出しが良く、本馬「エルテアトロの2019」が早くも8頭目の産駒となります。父に迎えたのはキンシャサノキセキ。初めての牝馬ですね。
キンシャサノキセキは産駒の仕上がりが早く、かつ、種付け料も安いのに上級馬も輩出するコストパフォーマンス抜群の種牡馬として知られています。
父の現役時代のイメージとは異なり、産駒はダートでもよく走るのも一口馬主としては非常にありがたいこと。あえて直接的な言い方をしてしまえば、産駒は潰しが利くのです。
配合的な観点で言うと、特段強調すべきニックスの血は見当たらないようには見えますが、母エルテアトロがRaise a Native(18.75%)とNorthern Dancer(6.25%)という濃い目の血を持っているのはプラスに捉えて良いかもしれません。キンシャサノキセキのようにアウトブリード種牡馬と配合する際の定石でもありますからね。
芝・ダートの適性に関しては…早生まれの牝馬という利点を活かして3歳夏くらいまでは芝でもやれなくはないでしょう。
ですが、半兄達の活躍から想像するに将来的にはダート路線に行きそう。ダート向きの牝馬は仮に勝ち上がった場合でも古馬になってからは路線選びで苦労はしがち。このあたりは一歩引いてみないといけないとは思います。
とはいえ、30,000円というお手頃価格は非常に魅力的。
2~3歳の頃は早期デビューで楽しみ、4~6歳の頃はダートでどこまでいけるか楽しむ。
一頭で2倍楽しそうな一頭に見えています。
人気するなら早めに申し込みたいです。