ロードサラブレッド2020年募集馬の第一印象レビュー(その7)
ロードサラブレッドオーナーズの第一印象レビュー、今日のその7で一旦全馬レビュー終了です。
全体を総括的に言うと、「例年よりもインブリードクロスをさらに攻めている馬が多いな」というのと「良いと思った馬の一口の価格がそれなりに落ち着いた、ラッキー」でしょうか。
パンフレット受領が楽しみです。
No.30 ナリタシークレットの2019
父:ハクサンムーン
母父:フジキセキ
誕生日:3/31
厩舎:※関西入厩予定
ロードカナロアさえいなければ、GⅠ馬になっていたであろうハクサンムーン。種牡馬となり、その産駒がサマーセールで購買され、ロードで募集されるというのもドラマがありますね。
母ナリタシークレットは中央で5勝。ここまで産駒は6頭デビューしていますが、勝ち上がりは3頭とまずまずの繫殖成績です。半兄のワンスカイ(スウェプトオーヴァーボード産駒)が短距離路線で活躍していますが、アドマイヤムーン産駒の本馬もその路線を歩みそう。
牡馬の中では一口価格も安く、面白い一頭です。
No.31 インクルーシブの2019
父:ホッコータルマエ
母父:ディープインパクト
誕生日:4/20
厩舎:美浦・菊川 正達
こちらもサマーセール購買馬の一頭です。
本馬の祖母キャッシュインクルーデットはアメリカでGⅠ(オークリーフS・ダート8.5ハロン)を制しており、筋が通った血統馬です。ディープインパクトの肌にホッコータルマエを付けるという、中々面白い配合ですが、ダート系に出したかったのかな。
血統背景的にはサーマセールで税込1,045万円は安い気がしますが、おそらく近親に活躍馬がいないからでしょう。ロードもほとんど価格をのせずに、一口32,000円。安いです。
ダートに良績が目立つ最近のロードでビシッとハマったら回収率抜群の一頭になる可能性もあると思います。
No.32 シルクヴァルキリーの2019
父:トーセンラー
母父:マーベラスサンデー
誕生日:3/31
厩舎:美浦・稲垣 幸雄
サマーセール購買馬が続きます。トーセンラー産駒の募集です。
母シルクヴァルキリーは現役時代に中央で2勝。引退してからは7頭を産んでいまして、決して派手ではない父を迎えながら地方でもタフに走る子供たちを送り出しています。
菊花賞と天春で好走して最終的にマイチャンでGⅠ馬になったトーセンラーを父に迎え、この母…いやあ、未知数(笑)
早期デビュー組なら一考したいです。
No.33 アンダルシアの2019
母父:アルカセット
誕生日:3/8
厩舎:美浦・中舘 英二
これまたサマーセール購買馬…と思わせて、庭先取引された一頭のようですね。
母アルカセットは中央未勝利で終わりました。毎年、違う父の仔を生んでいますが、ダート向きの子供のほうが出世をしています。
今回、砂の王者エスポワールシチーを迎えたのもダート向きの子供が欲しかったのは明白で、牡馬生まれたのは幸運ですね。
中舘先生はローカルでも積極的に使ってくれますし、使いながら強くなる馬に思えます。魅力的です。
No.34 ハタノアデールの2019
父:コパノリッキー
母父:ハービンジャー
誕生日:2/9
厩舎:美浦・新開 幸一
今年の募集馬のトリを飾る本馬。サマーセール購買組です。
母ハタノアデールは半兄にジャパンダートダービー、川崎記念を制したハタノヴァンクールがおり、母ハタノアデール自身の唯一の勝ち鞍がハービンジャー産駒としては珍しくダートだったように、一族もダートの勝ち星が目立ちます。
本馬の父コパノリッキーはダート快速馬でしたし、狙いが明確な一頭です。
そして、本馬の一口価格は22,000円。今年のロードで最安値の募集となりました。今年は一口20,000円未満の馬はいませんでしたが、人によっては1レースで使ってしまう金額ですね。
この馬をきっかけにロード会員のお仲間が増えたりしないかな。