リオンディーズ産駒に関して考える回
今日は久々に種牡馬談義です。
今年、2歳馬がデビューした種牡馬の中で最も注目を集めていたのはモーリスないしはドゥラメンテでした。前者は世界を制したマイル王、後者は日本屈指の名血エアグルーヴの血を引くダービー馬。社台・ノーザンのバックアップも厚く、早くもクラシック路線に乗る活躍馬を輩出しています。
そんな中、「リオンディーズ産駒が頑張っている」という話をチラホラ聞くようになりました。
実際、リオンディーズは2歳リーディングサイヤーで10位前後で健闘しており、今年産駒がデビューした種牡馬の中ではモーリス、ドゥラメンテ、ミッキーアイルに次ぐ順位です。
リオンディーズ産駒がデビューするのダート・スプリント路線ではなく、群雄割拠の中距離路線であることを考えれば、この順位は注目に値します。素晴らしい。
芝優勢の戦績状況
そんなリオンディーズについて、今のところの産駒の成績を見てみると芝優勢状況になっています。11月末時点の全9勝の中、芝が7勝、ダートが2勝です。
これって、ロードの2020の先行申込で申し込んで抽選結果を待っているフェリスの2019の時にも調べてましたが、面白い傾向ですよね。
リオンディーズの父キングカメハメハは万能種牡馬ですので、その子世代がどういった傾向を持つのかわからないところはあるのですが、リオンディーズ産駒は「ダートもいけるのではないか?」と言われていましたから。母父にクロフネやマンハッタンカフェを持ってくれば、ダートの大物の可能性もあるのでは…と個人的にも思っていました。
ただ、蓋を開けてみたら産駒のこの芝傾向。
リオンディーズ産駒の出資馬を選ぶ際に、ダート路線っぽいプロフィールの場合であった要注意かもしれません。
ちなみに少し話は逸れますが、リオンディーズ産駒の芝馬傾向は母シーザリオの影響が大きいのかもしれません。
例えば、エピファネイア産駒もほとんどが芝馬というデータもありますからね。
エピファネイアは去年産駒がデビューしてからもうすぐ通算勝利数が100勝に届きそうですが、芝の勝利数が86勝、ダートの勝利数は10勝です。実に8倍以上の差があるんです。
エピファネイアの父シンボリクリスエスはダート優勢・牡馬優勢のRoberto系らしい『漢』種牡馬であっただけに「えっ?」と思わないわけではありません。
サートゥナーリアもおそらく、芝種牡馬?
さらに話を逸らしていくと、今回のJCでは残念ながら出走できなかったサートゥナーリア。
血統背景からも将来の種牡馬入りは当確クラスと思いますが、前述した「シーザリオの影響が強い」という仮説を取るとサートゥナーリア産駒は芝向きの傾向が強くなるかもしれません。その頃には名牝シーザリオ系なんて分類が出来ていたりして。楽しみ。
…さすがにサートゥナーリアの子供に出資するチャンスがあるのは4~5年後くらいでしょうから気が早いですね(笑)
それまで一口馬主をやっていて、このブログも続いているといいのですが。