久々の競馬本紹介⇒レーダーチャート式 厩舎名鑑
今日は久々に良い本を買ったので、競馬本の紹介です。4月にPOG本をネットで買っているときに目に留まって思わず買ってしまったのですが、これはアタリでしたよ。
競馬王のシリーズから出ている『レーダーチャート式 厩舎名鑑』です。
概要
一言で言えば、厩舎によって得意条件や傾向をまとめている本です。
競馬ファンで馬券に夢中になっていると、有名な厩舎傾向は頭に刷り込まれていくものです。例えば、友道厩舎は基本的には長い距離しか使ってこないし、安田隆厩舎は短距離を大の得意にしている、とかですね。
また、POGを始めると、基本的には2歳戦~3歳戦に積極的な厩舎の指名馬を選んでいく必要があるため、ノーザンファームと連携が強い厩舎の情報はたくさん入ってきます。
ただ、ロードとユニオンで一口馬主を始めてから
「ダート・短距離に強みがある厩舎」
「ノーザンファーム以外の馬の成績」
「外厩に頼らない育成力」
の情報(定量・定性)が知りたくなったのですが…ただ、その辺り情報って中々体系的にまとまっていないんですよね。
いつもネットでチクチク調べていたのですが、この本のおかげでグッと掴みやすくなりました。
例:西浦厩舎⇒ダート厩舎…というわけでもない
例えば、出資場ロードグラディオを管理してくれている西浦厩舎。私のイメージではダート厩舎のイメージが強かったのですが、本書編纂時点では芝のほうがダートの倍近い勝ち鞍を稼いでいることが明らかになりました。代表馬のホッコータルマエのイメージに引っ張られて気が付かなかった。
また、ロードで期待馬を預かるケースが多い中内田先生の良績1,600メートル~2,000メートルに集中しているとか。クラシックディスタンスも余裕という印象があったのですが、結構意外です。毎年、予算オーバーで中内田先生の管理馬には出資できないのですが、チャンスがあればマイラー以上の馬を見極めなくては。
あと、新興厩舎~中堅厩舎の情報が詳しく掲載されているのもポイントですね。
ノーザン・社台系生産馬の一辺倒でない範囲で言うと、
・奥村豊厩舎(ダート・短距離優秀)
・高橋義忠厩舎(ダート中距離に強み)
・杉山晴紀厩舎(芝優先だが、癖馬に強い)
・田中博康厩舎(ローカル開催強し)
・高柳大輔厩舎(ダート条件戦強し)
あたりは、条件的に注目にしていきたくなります。預託馬との相性があれば、勝ち上がり率が上がりそうです。
索引&年齢別/条件別の成績があるともっといい
ただ、あえて言うと、「索引」と「年齢別/条件戦別」の成績がわかりやすくまとめられているともっと良いですね。
索引がないと先生ごとの逆引きが出来なくて、地味に不便。リーディング上位ならパラパラめくりで拾えるのですが…
また、2歳戦と未勝利戦の成績が知ることが出来ると、勝ち上がりを重視する零細一口馬主としては非常にありがたい。
ともあれ、厩舎の情報を深く知る良い機会になりました。
ご興味がある方は一読してみるといいかもしれません。