netkeibaの藤岡佑介ジョッキーのコラムを書籍化
最近、土日も仕事が頭から離れないほどワーカホリック気味なブログ主。
これはいかんと週末に昨年末に買っておきながら読んでいなかった競馬本を読んで現実逃避をしました。今日はそのレビューの会。
本は『ジョッキー×ジョッキー トップ騎手11人と本気で語る競馬の話』です。
『ジョッキー×ジョッキー トップ騎手11人と本気で語る競馬の話』著:藤岡佑介
概要
netkeibaで連載している藤岡佑介ジョッキーのコラムの書籍化したものですね。
内容はいわゆる藤岡佑介ジョッキーの騎乗論、、、ではなく、藤岡佑介ジョッキーがホストになる形で現役ジョッキーをゲストに呼び、様々な競馬の話をするという形式のもの。いわゆる対談集です。
しかし、現役ジョッキー同士の対談なのにもかかわらず、全編通してバチバチの雰囲気はなくて、ゆるーい雰囲気の対談集です(笑)
これは藤岡佑介ジョッキーの人柄があらわれているのかもしれませんね。悪口なんかなんにも書いていませんし、後輩に慕われ、先輩に可愛がられているのがわかります。勝負事には向いていない性格だったりして、、、なんて栓無いことを思うほどです。
まだまだ現役ジョッキーとしてバリバリでしょうが、お父さんの後を継いで調教師になったら、向いているかも。
個人的面白ポイント抜粋
対談集なので、ネタバレにならないようにするのも難しいのですが、各ジョッキー毎に面白かったジョッキー対談とポイントいくつか。
対:川田ジョッキー
同期同士の対談。川田ジョッキー、怖いイメージがありますが、藤岡佑介ジョッキー相手だと意外に柔らか。でも、言葉はやっぱり強い。
そんな中でも、「佑介とギスギスした時期は無かった」という川田ジョッキーに対し、「えっつ?!本気でなかったと思ってるの?」とスラッと返す藤岡佑介ジョッキー。
…普段から仲良いな、これ(笑)
対:ルメールジョッキー
対談の中で、ルメールジョッキーが「春のクラシックにお手馬で出てみたいと言っていた」という昔話が対談の中でポロリ。
加えて、フランスでは一度もリーディングジョッキーになったことがないというも初めて知りました。乗り替わりが当たり前で、その中でもルメールジョッキーは勝ち馬にこだわるタイプなのだと思っていましたが、それは思い込みなのかも。
また、フランスのルメール家の地下室には角居先生や藤岡佑介ジョッキーが住んでいた部屋があるらしいことも知りました。
…なにその出世部屋!
対:四位ジョッキー
調教師試験合格後の貴重な対談が収録。調教師として一番大事にするのは「人」だとのこと。当たり前だけど、一番難しいことを言ってますね。
ブログ主の出資馬であるロードグラディオとロードエルピスが転厩するので厩舎運営は興味津々です。
対:福永ジョッキー
福永ジョッキーと藤岡佑介ジョッキー曰く、二人はキャラが被っているそうで、対談も話がはずんでいるように思えます。この本の中では一番騎乗理論などを語っている気も。
ちなみに、福永ジョッキーの「チャンピオンカップのケイティブレイブは西日を気にしていた」にはちゃんと根拠があったことを初めて知りました。ワードセンスが面白すぎて話題先行になっていたんですね。
確かにこれで言い訳名人と言われるのはかわいそうな気も。気になる人は本で読んでみてください。
対:松山ジョッキー
昨年のブレイク前の対談なのですが、対談の中で「たとえ人気がない馬でも、俺なら5着に持ってこれるんじゃないかと思ったりしてる」という松山ジョッキーの言葉があり、ブレイクの真髄に触れた気がしました。この精神がオーナーサイドからしたらどれだけ嬉しいかは一口馬主をやっている競馬ファンなら絶対にわかるはず。
そして、見た目以上に負けず嫌いなんですね。
対:横山ジョッキー(父&息子)
ほんの少しですが、横山ジョッキー(父)からポツン騎乗に対する見解が!(笑)
「あのね、勝負のポツン騎乗なのか、そうするしかないポツン騎乗なのかで全然違うから」との弁。
…いや、その違いがわからないのでは、と一競馬ファンとして思ったり。
対談を読み、ますます軸で買いづらくなりました。
ジョッキーの普段見ない一面が知りたい方はぜひ
というわけで、読了の後の感想でした。土日でさらさらと読めるので、疲れた頭に入れる軽い読み物としては最適なチョイスだったかも。
ジョッキーの普段見ない一面が知りたい方はご一読をお勧めします。