岩手競馬の禁止薬物混入事件
ちょっと驚いたニュースで、サラリと更新です。
2年ほど前から相次いで禁止薬物の混入事件が起きていた岩手競馬。
19日に岩手県警が容疑者不詳のまま、競馬法違反容疑で書類送検をしました。容疑者不詳のまま書類送検というと、いわゆる公訴時効で実行犯を特定出来なかった場合に行われる措置です。ただ、競馬法の時効は2年やそこらで時効にはなりません。
なぜゆえかというと…
なんと、混入した禁止薬物は「藁」から自然発生したとのこと。
そ、そんなことってあるんだ。
一定の温度や湿度で、禁止薬物が発生
あんまりにビックリしたので色々とニュースを読んでみたのですが、全国紙の読売新聞と毎日新聞のまとめは非常に読みやすかったですね。
厩舎には藁を敷いていたようですが、その藁に馬は寝転がります。
時に、藁の上に糞をしてしまう馬もいます。
そして、環境によっては藁にカビが発生してしまうこともあります。
そのカビが発生した藁を馬が口にしてしまった時、馬の体内で今回検出されたボルデノンという筋肉増強作用がある成分が合成されてしまうことがあるとのこと。
実際、藁を昨年3月、厩舎に敷く素材を馬が口にしにくいウッドチップに変更して以降は薬物の検出はなかったというのも「藁が犯人」という証拠になったようです。
もちろん、この結論に至るまで、真犯人を探すために徹底した調査をしたからわかったのでしょうが…事実は小説より奇なりとはよく言ったものです。いやあ、、、小説で書いたら「ご都合主義だろ!」と読者から怒られてしまいそうな結末。
人間の身体もそうですが、馬のことも人間はまだまだわかっていないのかもしれませんね。