ノーザンファームの繁殖牝馬セール
人間と違って速く走ることが絶対の評価基準であるサラブレッド。よって、当然ながら繁殖と育成の2つが重要なファクター。そのことはノーザンファームが優秀な種牡馬・繁殖牝馬を抱えつつ、育成設備に莫大な投資をすることで日本の頂点に立ったことからもわかります。
莫大な投資が出来ない中小の牧場は共同育成場に育成を預託する代わりに、繁殖だけは譲らないものです。大切な根幹となる牝馬は売らずに自己名義で走らせたりしますし、ユニオンのようないずれ手元に返ってくるクラブに提供したりします。
だから、ノーザンファームが繁殖牝馬セールをしたと聞いた時には驚きました。マジかよ。
上場の目玉はブエナビスタの半妹
このノーザンファームの繁殖牝馬セール。聞いたことがなかったのも当然で、どうやら今年から初めての試みだったらしいです。(もっとも、あまりそのあたり情報に明るくないのもありますが。一口馬主を始めてだんだん気にするようになりました。)
ノーザンファームで繁殖生活を送る馬たち60頭が上場。売り上げ総額は4億8千万円とあと少しで5億円に届く勢いだったようです。相変わらず、このあたりのスケールは桃鉄的でとてもついていけません。
ちなみに、最高落札はプリメラビスタ。父オルフェーヴル、母ビワハイジ。つまり、なんと、あのブエナビスタの半妹です。
よくこの繁殖を売ったな、ノーザンファーム。目玉とはいえ、思い切ったなぁ。プリメラビスタを最後にビワハイジは子供を産んでおらず、繁殖引退しているようですから超貴重な血だと思いますけど。
ノーザンファームはビジネスの観点でもそうですが、競馬産業全体の繁栄も見据えてこのセールに踏み切ったのかも。おごらぬ王者が一番怖い。
そして、そのプリメラビスタを6,200万円(売り上げ総額の10%以上)で購入したのはケイアイファーム。
キタコレ!
ケイアイファームは種牡馬には手を出さない代わりに繁殖牝馬には金を出すのは意外と知られていないところですが、良く買ってくれました。
ロードにラインナップされるかな?ワクワク
今更書くまでもありませんが、ケイアイファームはブログ主が入会しているロードサラブレッドオーナーズの母体です。今年、金子HDの血統馬パラダイスリッジの2018がラインナップされたように、クラブにも積極的にラインナップしてくれるといいのですが…ワクワク。
(参考:https://www.hot-river.net/entry/lord_2019_8)
最初の種牡馬は…ロードカナロアをつけるでしょうね、きっと(笑)
種牡馬オルフェーヴルは一発の魅力がある馬でもあり、ロードカナロア×母父オルフェーヴルは当然まだ実例がない配合ではあります。血統表を想像するのも楽しみです。