一口馬主を始める前に悩みがちなこと
元々、私の唯一の趣味はお馬さん。
毎週末東スポを買ってきてはメインレースを中心に予想はしていたし、仲間内でPaper Owner Game(いわゆるPOG)もやってはいたので、一口馬主には興味津々でした。
そこまで興味津々のくせに、「一口馬主まで手を出したらどうなるんだろう?」と思ってここ数年悩んでいたんですよね。
この悩みは一口馬主を始める前の「あるある」だと思うのですが、一口馬主はなんかこう、行くとこまで行った感がすごい。
毎週競馬中継を必ずチェックしてしまう自分がライト層の人間ではないのは確かだけれども、、、一口馬主はやっぱり一線を越えた趣味ですから。
どんなスケールが違うか、私が大きく違うと思うのは2つですね。
競馬に対する『一口馬主』のスケールの違い
①楽しむ時間のスケールが違う
馬券は最短3分くらいですかね。1レースだいたいそれくらいで決着が付きます。
予想する時間とレース後の余韻を含めても、まあ最大1週間がいいところ。
また、最近流行しているPOG(Paper Owner Game)は1年が基本。『ダービーからダービーまで』が多くのサークルの基本ルールですから。ドラフト戦略を考えてもPOG本が出てから1年ってところでしょう。
ところが!一口馬主は数年が標準的なスパン。1歳馬に出資をして、もし運よく長く現役を全うしてくれれば、5年、6年のケースもあります。
もし種牡馬や繫殖牝馬になれば、10年という付き合い方もある。
これ、凄いスケールです。10年って、おい。小学生が中学生になって、高校生になって、大学生になって、就職して、結婚するくらいの時間です。
②金銭面のスケールが違う
お金の面でもそうです。100円から楽しめる馬券と比べて、一口馬主の多くはクラブに入会して、月会費を払うシステム。つまり、固定費が出る。馬券は何もしなければ(買わなければ)、得も損もしないけど、一口馬主は何もしなければ、続ける限り損をするシステム。
悩んだ末に「ロードサラブレッドオーナーズ」に入会
まあ、悩みに悩んで、最後は飲んだ勢いも手伝って始めてみました。
ちなみに、私が入会したのは『ロードサラブレットオーナーズ』というクラブです。一口界隈における略称、『ロード』。北海道の日高地方にあるケイアイファームという牧場の出身馬が募集馬の大多数を占める中堅どころのクラブ。龍王こと、ロードカナロアを輩出したことで名を上げましたね。
「最近競馬を始めたからロードカナロアなんて知らないよ」という人は
『世界のロ―――――ドォォォカナロァァァ!』
を検索してみてください。強いレースを変わった実況付きで見ることが出来ます。今では牝馬3冠&JCを制したアーモンドアイのお父さんとしても有名になりました。
一口馬主をはじめてどうなったか?
一口馬主を始めて今、私は非常にハッピーです。
最初に出資した2頭が2頭とも勝ち上がってくれているのは幸運という他はありません。ビギナーズラックとはいえ、褒められてつけあがる人間のホットリバーはこの結果にすっかり乗せられています。いまや、追加のクラブを検討する『一口の沼』にはまり込もうとしている始末。
いいのか、お前。子供もいるくせに。自分の時間なんてないだろう?
いいのか、お前。安月給のサラリーマンなのに。毎月の小遣いいくらだよ?
そんな自制心の声をパブリックコメントを聞く政治家のように聞き流しつつ、昔自分が一口クラブを検討していた時の比較資料をひっくり返している今日この頃です。