フォイヤーヴェルク、新潟ジャンプステークス勝利
フォイヤーヴェルクがやってくれました。7歳にして新潟ジャンプステークスを勝利し、重賞初制覇です。
感慨深いものがあります。別に自分の出資馬でもなんでもありませんが…だって、一口300万円だもの。。
最近競馬を始めた方は知らないかと思うのですが、フォイヤーヴェルクはブログ主が競馬を趣味としたここ10年で、最大級に大仰なコメントを引っ提げてターフに送り出された馬でした。
例えば、
「この馬はモンスター。とにかくすごい」
「この馬の凄さをどう表現していいのかわからなくて我々は困っている」
「滞空時間や飛びが異常に長くて、こんな馬にであったことがない」
「この馬が走らなかったら荷物をまとめて実家に帰るよ」
「本当にいい馬なんですよね。なんというか、『別の生き物』みたいです」
こんなコメントがPOG本に掲載され、デビュー前には各種競馬新聞とスポーツ紙にも似たような文句が踊りました。
多くの人が思ったはずです。「ディープインパクトの最高傑作きたる…」と。
日本三冠はもちろん、凱旋門賞も。日本近代競馬の遺伝子を継ぐのはこの馬だ、と。
ただ、実際はそんなストーリーで話は進みはしませんでした。
新馬戦惨敗⇒平地で頭打ち⇒障害で勝利
期待を背負った新馬戦はまさかの13着。そのままずるずると未勝利を2連敗。
おいおいと思う競馬ファン。期待が大きかった分、特にPOG界隈は阿鼻叫喚となりました。
その後、未勝利を勝ち上がったものの、500万下と1000万下で足踏みする時間が長く、去年の冬に1600万下クラスに上がったものの、その後は掲示板にも載れない日々が続きました。
気が付けば、7歳。同期はマカヒキやスワーヴリチャードです。このまま引退、となってもおかしくなかったと思います。
ひっそりと引退させることも、この馬の花道の一つだったでしょう。
ところが、陣営はその選択をしなかった。なんと今年の春に障害競走へ路線変更。
まさかの転向でしたが、これがハマりました。初めての障害未勝利戦こそ3着に終わりましたが、その後は新潟ジャンプステークスを含めて3連勝!!
デビューから早5年。走りの飛びの長さがヨコだけではなく、タテの動きに活きたなんてことを言ってしまうと、笑い話のようなネタになってしまいますが、ついに重賞馬の仲間入りをしたのです。
人間も、馬も、腐ってはいけない
もちろん、まだ終わりではありませんが、本当におめでとうございます。
最初がダメだと挫け、なかなかうまくいかないと腐り、そのくせ新しいことには億劫になる。そんなブログ主としては、諦めず、腐らず、色々試せばいいこともあるんだな、と感じ入るものがありました。
ちなみに、フォイヤーヴェルクはこれで獲得賞金は自身の募集額を超えてきているわけで、一口馬主的には成功馬の仲間入り。
ここまで来たら目指すは年末の中山大障害、かな。これからも応援です。