ドレフォン産駒・シルバーステート産駒が好調
6月が過ぎ、7月に入りました。新馬戦も1ヵ月が過ぎ、毎年未来のG1馬がいると東京・阪神の新馬戦も終わりました。
ローカル開催がメインの夏競馬に入ってきます。
この時期に私が気になってしまうのは、新種牡馬のリーディング状況です。仕上がり早くランキング上位に入ってくるのはどの馬か。
だいたいはセレクトセールを控えてノーザンファームの生産の新種牡馬が活躍するのが常なのですが、来年の募集馬の金額に反映されてくることも多く、毎年注目しています。
で、現時点の2歳リーディングサイヤー情報を見ると、今年はなんと新種牡馬がワンツーです。
1位はドレフォン、2位がシルバーステート。
ドレフォンはくるだろうと思っていましたが…2位はシルバーステートですか!
いささか驚きました。
ドレフォン産駒 4勝は全て新馬勝ち
1位はドレフォン。4勝をあげていますが、その4勝が全て新馬勝ちというのが素晴らしい。しかも条件は当初適性を示すとされたダートや短距離だけではなく、芝の1,800メートル勝ちもある。3年連続して生産者から支持を集めているのは過去にブログでも書いたことがありましたが、この仕上がりの早さと万能性で早くも指示に応えている気がします。
ちなみに、勝ち上がった馬4頭のうち、3頭がノーザンファームの生産馬。
バックアップもしっかりとしている証でもあり、このまま新種馬リーディングを独走なんてこともあるかもしれません。
シルバーステート産駒 適性距離は短め?
健闘しているのはシルバーステートです。
未完の大器として引退したそのドラマ性と比較的安価な種付けで人気を集めていましたが、7月早々までに3勝をあげるとは思っていませんでした。シルバーステート自身が7月デビューの馬でしたから、その仕上がりの早さが遺伝したのかもしれませんね。
また、個人的に面白いのは勝ち鞍の距離で、1200の芝レースで2勝、1400の芝レースで1勝です。芝のほうに向いているのはディープインパクト系統の共通した特徴ですから驚きませんが、ここまで短い距離に対応してくるとは…母系からもマイルくらいの距離で一番強く、代表馬でも2000メートルくらいまでと想像をしていました。
もしこの傾向が顕著になると、今後ディープインパクト後継種牡馬の中では独自路線になります。今のところ、忙しい気性の馬がデビューしているだけなのか、全般的にそうなのか。短距離馬好きとしては非常に気になるところです。
シルバーステートは種付け料も毎年上がっていますが、募集馬に出資するなら今年がチャンスかもしれませんね。