DMMの2021年募集馬が気になる③
DMM募集馬の気になる馬のチェック、その③です。DMMでは11頭の募集がかかっており、そのうち2頭は先行募集で満口になっていますので、今回選べるのは9頭。少数精鋭のラインナップのため、今回のチェックが最後です。
これからますます評価が上がって来そうな種牡馬の子供という観点で選ぶのであれば、この馬でしょう。ストラスペイの2020です。
ストラスペイ2020(牝馬)
父:ドレフォン
母:ストラスペイ
母父:シンボリクリスエス
生産:レイクヴィラファーム
厩舎:武 幸四郎厩舎
○気になるポイント
2歳リーディングサイヤーで新種牡馬ながら快走するドレフォンの産駒です。「代表馬と言われる産駒はダート短距離だろう」とは言われていますが、今の時点ではダートや芝の短距離一辺倒という種牡馬とはなっておらず、産駒は多彩な距離と条件で勝ち鞍をあげています。
社台&ノーザンのバックアップがあるのだから当たり前、なんて冷めた目線もありつつも、非常にこれからが楽しみな種牡馬であることは疑いようもありません。
そんなドレフォンの産駒である本馬。母ストラスペイは8つ上の半兄に目黒記念を連覇したポップロックがいるという良血で、現役時代の勝利数こそ2勝にとどまりましたが、21戦を無事に走り、募集額の2.5倍以上を稼ぐ馬主孝行な活躍をしました。
血統的には、全体的にゆるやかなアウトブリードの配合。日本で溢れるサンデーサイレンスの血は薄く、父系Storm Cat×母父Roberto系というラインになっています。サッと想像するのは力強いダート馬でしょうか。
ただ、DMMのアピールでは、一介のダート馬としては見ていない模様。むしろ、父ドレフォンから力強さを、母父シンボリクリスエスと牝系からは持続力とスタミナを、という想いのようです。
確かに母ストラスペイの2勝はいずれも芝であげたものですし、近親はダートよりも芝で良績をあげています。DMMの狙い通り、芝で対応力を示すようであれば、大きいところもの狙える一頭かもしれません。
また、本馬はメジロと縁が深いレイクヴィラファームの生産馬ではありますが、育成はノーザンファーム。隠れノーザン育成馬なんて言葉もあったりしますが、日本で頭二つか三つほど抜けた育成環境に身を置けるのは大きなプラスポイント。
あとは価格ですかね。セレクトセールで4000万以上の価格がついている以上、安くはならないでしょう。一口2.3万くらいかだと、嬉しいです。