ダイワメジャー産駒の分析
昨今、アドマイヤマーズで再度盛り上がっているダイワメジャー産駒について考えてみたいと思います。
私はダイワメジャー産駒が…
まず最初に。私はダイワメジャー産駒が大好きです。
ダイワメジャーの現役時代には競馬をはじめていませんでしたが、POGを始めた年に初年度産駒エピセアロームを指名し、小倉2歳ステークスでPOG重賞初勝利を届けてくれたことが愛の始まり…(笑
その後も、クードラパン、プリンシパルスター、アマルフィコースト、グレイシア等々、毎年必ずダイワメジャー産駒をPOGで指名し、期間内2勝級を挙げてもらいました。いつか一口馬主でも愛馬をもってみたいと、一方的な想いをダイワメジャー産駒に募らせています。
ダイワメジャー産駒の長所
数多くあるダイワメジャー産駒の長所をあえて2つに絞って挙げるとすれば、私は安定感と早熟性だと思います。
その1、安定感。
成績において牡牝や芝・ダートの偏りがない。
例えば、ここまでダイワメジャーが種牡馬デビュー以降、重賞勝利をあげた牡馬牝馬の数を挙げてみます。(複数勝利はカウントせず)
GⅠ:牡馬3頭、牝馬3頭
GⅡ:牡馬2頭、牝馬3頭
GⅢ:牡馬3頭、牝馬4頭
ほぼ均衡した成績を出していることがわかります。
上級条件でこういった種牡馬成績を出す馬は珍しく、ロベルト系種牡馬やキングカメハメハのように牡馬に活躍が偏ったり、ゼンノロブロイやクロフネのように牝馬に活躍偏ったりするのがむしろ普通です。
※これは別に悪いことでもなんでもなく、牝系に入って血をつなぐのもサラブレッドの大切な血の残し方です。『フィリーサイアー』(牝馬に活躍が偏る種牡馬)なんて言葉があるくらいですからね。
また、下記条件に目を向けると、芝・ダートの偏りのなさに目が行きます。
全世代を通して最も良績を残している競争条件が『芝1,400メートル』と『ダート1,000メートル』であることからわかるように、マイル以下の距離であれば芝・ダートを問わない種牡馬です。
その2、早熟性。
2歳戦からガンガン走ってきます。
2歳から6歳以降まで年代別の勝率を並べてみると、2歳での勝率が最も高い。マイル以上の長めの番組設定がされる前に早々に勝ち上がる馬の産駒の多いこと多いこと。産駒の多くが前向きな気質で、先行して力強く押し切る競馬を得意にしており、いわゆる追い込み脚質の馬が起こしがちな「勝ち星の取りこぼし」も非常に少ないです。
裏返してみれば、『大物感がない』とか『古馬になってから出世馬が生まれてこない』というネガティブな特徴として言われているのも紛れもない事実だと思いますが、勝ち上がれなければ大物も出世も何もないと私は思います。
特に私のように資金が潤沢にあるにわけではない零細一口馬主とっては上記二つの長所は非常にありがたいものです。ランニングコストの回収は無理にしても、出資金を取り戻す分まで頑張ってほしいですもんね、やはり…
少し血統的な分析をすると、アメリカ系のスピード血統馬を足してスピードを強化するのが王道の配合。長所と長所をかけ合わせようということですね。意外なのはMr.Prospector系とは相性があまり良くないということ。ダートでも活躍馬がでそうなエッセンスに思えますが、難しいものです。
せっかくなの、ユニオンで出資を考えているバルセロナ(キャタロニアンの2017)にも少し触れてみると、母父はアメリカ系スピード種牡馬の代表格であるStormcatですからダイワメジャーの配合パターン的には二重丸といえそうです。
ダイワメジャー産駒への出資に向けて
ダイワメジャーも御年18歳。種牡馬としては高齢の部類に入ってきましたが、毎年150頭前後の種付け数は変わらず、ディープやキングカメハメハのように種付け中止もない健康体を維持しているのは何よりです。
毎年の種付け料も据え置きベースで安定しており、日高の馬にも多く付けられていることから、今後も出資機会には恵まれるでしょう。
また、サンデー系のマイラー種牡馬として、キンシャサノキセキはもちろん、今後はイスラボニータなどとも牝馬を分け合っていくことになり、相対的に募集価格が値下がりするようならむしろ「チャンス到来!」と捉えていきたい。
注意する点としては、その早熟性をいかんなく発揮できるよう、募集時の段階である程度「馬格あり」や「育成進捗」がアピールされていることを注意してみていきたいと思います。