クラブ掛け持ちを始めた2019年
去年ロードで一口馬主にデビューし、縁あってユニオンオーナーズにも入会した一口馬主2年目が終わろうとしています。一口馬主の新年のカウントは出資なのか、新馬の6月なのか、年末なのか、正直よくわかりませんが一旦年末で区切っておきます。
お疲れさまでした、ワタシ。本麒麟か金麦でも飲んで軽く慰労会をしたい気分です。
出資馬のGⅠ出走とか、出資馬が2頭も骨折とか、色々ありましたが、今年大きかったのは複数クラブに入会している状態になったことなのかなぁ、と思ったりしています。
メリットデメリットがありますやっぱり。
複数掛け持ちしている人がまず「あるある」とあげるメリットデメリットを1つずつあげてみますと、例えば、以下のような感じかと。
メリット:色んな馬を検討できる
よく言われていることですが、色んな馬を検討することが出来ることですね。募集馬は一つのクラブで多くても80頭前後ですから複数入れば出資出来るか否かは別にしてそれだけ選択肢が広がります。
私の場合、ロード単独の頃は30頭くらいの検討でしたが、ユニオンに入会して+40頭の検討対象が増えました。私のようにウンウン唸りながら血統表を見たりしているだけで楽しめる人間にとっては楽しみが倍になった感じですね。
余談ですが、先日の忘年会で上司に「その楽しみ方は釣りの楽しみに似ている」と聞いてポンッと膝を打ちました。私は釣りは人に誘われて嗜む程度ですが、確かに釣りも「釣果の有りなし」で言えば、もちろん釣れるほうが良いに決まっていますが、それまでの道程が大きな楽しみなのです。
デメリット:維持費がかかる
デメリットは現実的な問題で、毎月の会費費。このインパクトはでかい。
出資金額や一頭あたりの預託費はどのクラブでも似たようなものですが、会費はどうやっても回収できないコストです。毎月3,000円かかると、一年で36,000円。2年で72,000円。そこそこの馬に出資出来る金額になってしまいます。特にユニオンは現役出資馬がいないので、当然ながら個人的につけているクラブ毎の収支計算書は真っ赤。エクセル見るたびに『アルーリングハートの2018』のデビューが待ち遠しくなります。
あまり言われてないが、組み合わせ方が結構大事
…とまぁ、上記のようなメリットデメリット話は一口馬主の諸先輩方がわかりやすく網羅的にまとめているブログが沢山あるので今更詳しく語るほどのことでもないのですが、個人的に「もっと考慮したほうがよかった」と思うのは、クラブの特徴に合わせた組み合わせ方ですね。特徴と一言で言ってしまうのも乱暴なのですが。
例えば、出資馬募集の埋まり方はクラブの特徴です。キャロット、シルク、あとは東サラのノーザンファーム生産馬に慣れている人がロードやユニオンの募集に参加したら面食らうでしょう。「様子見」という概念の有り無しとも言えましょうか。
また、募集時期の違いもそうですね。例を挙げると、大手クラブの中でもっとも募集が遅いロードと標準的な時期のキャロットでは4カ月以上の違いがあります。年中楽しめるのはいいことなのですが、結構困るのが管囲や馬体重などの計測値。ブログ主はキャロットの計測値をロードの感覚で見てしまって、みんな小柄に見えて最初は困りました。馬体もなんとなくバランスが悪くて細く見えてしまって。成長期だから当たり前なんですけど。
他にも会費の有無であったり、アップデートの濃淡なども大きな特徴と言えそうです。
私の場合、1年目はロードからはじめて、2年目に『アルーリングハートの2018』の出資権利プレゼント企画に当選するというラッキーイベントがあったためにユニオンに入会したのですが、実はロードとユニオンは「様子見で出資出来る」という意味ではかなり似通ったクラブです。キャロットやシルクのような「抽選ドキドキ感」はほとんどありません。
加えて言えば、両クラブともクラブ側からの情報発信も比較的淡泊なクラブだったりします。
2つ掛け持ちするには似すぎていたのかも、と思ったりすることも、ないわけではありません。これは出資馬の成功を願うのとは異なるお話でもあります。
掛け持ちするのであれば、
キャロット‐ロード
シルク‐ロード
東サラ‐ノルマンディー
のような、特徴がはっきりと違ってトータルのランニングコストが比較的安い組み合わせ方も楽しみ方としてはありえたかな、とか。
実際、ノルマンディーはセカンドクラブとして朗らかに楽しんでいる方が非常に多い気がします。
…なんとも難しいところです。過去にこのブログで書いた入会クラブ検討のレビューを読んでも今の自分の考えとそこまでズレはないですし、入会して始めてみないとクラブ毎の特徴が自分の肌に合うか否かは実感としてわからないことでもあります。
言ってもまだまだ2年生。何年生まで続けることが出来るかわかりませんが、勉強の日々は続きそうです。