キャロット2021年募集馬レビューその⑧
キャロットの2021年募集馬のレビュー、今日はその⑧『シュピッツェの20』です。
昨日に引き続きてノーザンファーム以外の生産馬。といっても、関係性が深い社台ファーム生産馬です。
○概要
募集馬名:『シュピッツェの20』
父:モーリス
母:シュピッツェ
母父:Azamour
一口価格:60,000円
預託厩舎:美穂
○コメント・所感
母シュピッツェは現役時代に2勝。とびぬけた戦績はありませんが、大事に使われながら調整されることが多い昨今、5歳時には年間11走をこなすタフネスぶりが個人的には気になります。無事これ名馬を盲目的に唱えるわけではありませんが、丈夫な馬は好みです♪
6歳で現役時代を終えて繁殖入り。祖母にドイツ1000ギニーを制したシャピーラがいる良血でもあり、期待されていたのでしょう。立派なのは初年度から3年連続で産駒が中央で勝利をあげていること。それも父がそれぞれ違うという。目立ちませんが、中々出来ないアベレージヒッターぶりですね。
今回、本馬は父にモーリスを迎えた母の4番仔。初めての牝馬となりました。まだはっきりとした傾向まで出ていませんが、Roberto系の父モーリスにとっては牝馬に出てしまったのは、マイナスとまで言いませんが、強調しづらいところ。
母シュピッツェは欧米血統であるだけに5代血統表を見るとスパッと切れる印象は受けません。どちらかといえば、2,000メートル前後の距離を先行してロングスパートしていくような戦術が合いそうなイメージ。
兄達の活躍の場も芝・ダート・障害とそれぞれ違いますので、芝にこだわり過ぎないほうがよい一頭かもしれません。
抜群の大物感もありませんが、一勝してくれれば、じっくりと勝ち星を重ねてくれそうです。
現役を全うした後はサンデー孫世代とも配合が出来る血統なので、繫殖としての価値も見込まれてキャロットで募集されていると考えれば新規入会をしたい私にとっては要注目です。