キャロット2021年募集馬レビューその④
キャロットの2021年募集馬のレビュー、今日はその④『ポロンナルワの20』です。
繫殖牝馬も一流ばかりのノーザンファームではありますが、その中でもコンスタントに活躍の馬を送り出す血統がいくつかあります。シーザリオやトキオリアリティーなどが有名ですが、個人的に好きなのはシンハリーズ一族。
本馬もその一族の一頭です。
○概要
募集馬名:『ポロンナルワの20』
父:ダイワメジャー
母:ポロンナルワ
母父:Rahy
一口価格:75,000円
預託厩舎:美穂
○コメント・所感
母ポロンナルワは未出走で終わっていますが、枝葉を広げているシンハリーズ一族の長女で、半妹にはシンハライト、リラヴァティ、ミリッサ、半弟にもアダムスピークやシンハラージャがいる良血馬です。
この一族の素晴らしいところは、父を選ばない懐の広さと産駒の勝ち上がり率の高さだと個人的には思います。あまり好きな言い方ではありませんが、俗に言う「クズを出さない」といいますか。デビューも早く、息も長い。一口馬主で楽しむには最適な一族かと思います。
母ポロンナルワもデビューした産駒5頭の内、3頭が勝ち上がり。しかも、その3頭はいずれも複数勝利をあげています。大物と言える一頭はまだいないものの、堅実だなあ。
とはいえ、堅実なだけで満足せず、ノーザンファーム的にも「母12歳の年に、大物を…」と相手を選んでいるのでは。その相手に選ばれたのがダイワメジャーだとすると、面白いですね。※全て私の勝手な妄想です(笑)
ダイワメジャーは母ポルンナルワが持っているグローリアスソングとニックス配合の関係にあり、それが前面に出ているのは好感が持てます。ややHaloのインブリードクロスが強いのは気になりますが、主戦場を芝の短距離からマイルと定めるなら気性面への影響はそこまで気にしないでも良さそうです。
むしろ、インブリードクロスの影響を気にするべきは体質面かもしれません。母ポロンナルワの産駒は足元が弱くなりがちなので、そこに影響するとやきもきする現役生活になってはしまうかも。ダイワメジャー産駒は健康体が多いので、なんとか父の良い面を受け継いでほしいですが…
半兄のサドルがセレクトセールで1億超で落札されていることを考えれば、総額3,000万円はボーナスプライス。新規会員は出る幕がなさそうです(涙