キャロット2021年募集馬レビューその③
キャロットの2021年募集馬のレビュー、今日はその③『ブリガアルタの20』です。
初年度にGⅠ馬を出せなかっただけで期待外れと言われるほど高いハードルを背負っているモーリス。一子相伝系のRoberto直系だけに一発アッと言わせる大物を見たいところで、本馬にもそんなことを期待したくなります。
○概要
募集馬名:『ブリガアルタの20』
父:モーリス
母:ブリガアルタ
母父:コンデュイット
一口価格:75,000円
預託厩舎:美穂
○コメント・所感
母ブリガアルタはコンデュイットの産駒ですか。懐かしい。
母父コンデュイットは産駒の成績は振るいませんでしたが、ウォッカが勝ったジャパンカップで4着に入った馬でもあり、ビックレットファームで繁用されると聞いた時は盛り上がったのを覚えています。POGでも産駒を指名したなあ。
閑話休題。話を母ブリガアルタに戻します。
母ブリガアルタは現役時代に3勝。福島で2勝、中山で1勝。ちなみに、掲示板に載ったのも函館、中山のみと、小回りコースが得意な馬だったのでしょうか。サンデーレーシングで6歳まで現役を全うした後、引退。繁殖に入って最初の相手に迎えたのがモーリスで、本馬が初仔になります。
モーリスの強みとして自然にサンデーサイレンスのインブリードクロスを作ることができるのですが、本馬も漏れなくサンデーサイレンスの4*3という奇跡の血量が出来ていますね。
また、次に目が行くのはSander´s Wellsのインブリード4*4のクロスです。切れ味だけではなく、やや重い馬場でも適応できる力がありそうです。コンデュイットはモーリスと相性が良いミルリーフの直系であることもプラスポイントかと思います。
バランスが取れた配合でとても好みです。
活躍の場は、モーリス産駒はダートではイマイチなので、芝かな。距離はクラシックディスタンス、ないしはもっと長距離の舞台で輝いたりして。
心配するとすれば、仕上がりが早い血が五代血統表にはパッと見当たらないことでしょうか。父モーリス産駒は勝ち切れない産駒が多く、母父コンデュイット産駒も新馬戦では苦労した馬が多かったはず。生まれは2月ではありますが、母ブリガアルタの初仔ですし、本馬も2歳戦からバリバリの馬にはならない気がします。
昨今のトレンドとは違うので、じっくり待つ覚悟で出資しないといけないかもしれません。