キャロット2021年募集馬レビューその②
キャロットの2021年募集馬のレビュー、今日はその②ということで、『ウィープノーモアの20』です。Quality Roadの産駒です。
海外種牡馬の産駒は日本の馬場への適性が見えにくい上に、内国産種牡馬の全盛の時代でもあるので、新規入会の会員にも出資のチャンスが比較的あるのではないか、、と期待してしまいます。
いや、甘いかもしれません。
○概要
募集馬名:『ウィープノーモアの20』
父:Quality Road
母:ウィープノーモア
母父:Mineshaft
一口価格:75,000円
預託厩舎:美穂
○コメント・所感
母ウィープノーモアはアメリカで繁栄するA.P.Indyの直仔Mineshaftの産駒で、現役時代にキーンランド競馬場で行われたアッシュランドステークス(GⅠ)を勝利。未勝利戦を勝利してから3連勝の勝利でした。
ちなみに、レースの映像は必見です。ダートでは中々見ない追い込みが見れます。実況が「ウィープノーモア!!」と絶叫しています。
なお、GⅠ勝利後、GⅠ含む重賞に6回出走するものの、勝利は出来ずに引退し、Quality Roadの子を受胎して来日しています。
父Quality Roadは北米でGⅠを5勝。種牡馬に入った当初はそこまで期待をされていませんでしたが、GⅠ馬を何頭も輩出し、勝ち上がり率も高いことからその評価は爆上がり中で、今では種付け料20万ドルに達する人気種牡馬になってます。
この2頭の組み合わせ。当然ダートの強者を期待したくなりますね~
5代血統表の中では5つのインブリードクロスが発生しており、ちょっと攻めた配合。ダート巧者として見るのであれば、Seattle Slewの4*4は魅力的。
距離は短めよりもマイル以上、特に府中のダートコースに適性も見せそうに思えます。芝でおろすのもありでしょうが、こなせなくもないというレースをするくらいなら最初からダートでみたいタイプですね。
惜しいのは、言っても仕方ないとはいえ、牝馬ということですか。トントン拍子で出世したとしても、活躍の場が限られてしまいそう。
でも、もし牡馬であれば一口価格75,000円では収まらなかったことは確実。お買い得か。
かなり気は早いですが、繁殖に上がったらキズナなどを付けたくなる血統馬。キャロットの楽しみの一つ「Our Blood」を味わう意味でも良い馬です。