気がつけば検討も10頭目
キャロットの募集馬レビューも気がつけばもう10頭目。やっぱり良い馬が多く、チェックしていく中でも目移りしていきます。
先日、私のところにもカタログが来ました。
測尺や厩舎も明らかになり、いよいよ本格検討で盛り上がってきた感じ。祭りでいうと、前夜祭期間くらいには入って来たでしょうか。
さて、今日の気になる馬『イマーキュレイトキャットの19』です。
ナンバー84:イマーキュレイトキャットの19(牝馬)
概要
父:ダノンシャンティ
母:イマーキュレイトキャット
母父:Storm Cat
一口価格:35,000円
預託厩舎:武英智厩舎
コメント・所感
イマーキュレイトキャットは名牝一族の血統馬です。
母母のMiesqueは名種牡馬Kingmanboの母。それだけではなく、母Myhrrは配合面で言えば、父Mr.prospector×母Miesqueなので、Kingmanboと母Myhrrは完全な同血兄妹ということになります。
また、同じく母Myhrrにとって同血(父Mr.prospector×母Mieaque)全姉であるMonevassiaは日本でもお馴染みのラヴズオンリーミーの母です。
で、イマーキュレイトキャットとラヴズオンリーミーの父はStorm Catで同じなんですね。つまり、イマーキュレイトキャットとラヴズオンリーミーは配合的には全く血量の馬なのです。
…なんだか混乱してきてしまいますが、わかりやすく言うと、本馬『イマーキュレイトキャットの19』はドバイを制したリアルスティールや、オークス馬ラヴズオンリーユーとかなり血が似通った親類関係にあるということです。
一族の勢いと良血さが伝わるでしょうか。文章が下手だとこういう時に苦労します。。
日本でサンデーサイレンス系種牡馬と配合されるために生まれたかのようなピカピカの良血である母イマーキュレイトキャットが放っておかれるはずもなく、母イマーキュレイトキャットは4戦1勝で引退したあと、28万ドルで社台ファームに落札され、Kitten’s Joyの仔を宿した状態で来日しています。
ただ、早速ディープインパクトを付けた2番仔を産んだ後、1年の空胎をあけてなぜかヴィクトワールピサ産駒の3番仔を2016年に産み、さらに2年あけてダノンシャンティ産駒の本馬を産んでいます。
中々発情・受胎しないのか、それとも他の体調的な問題か。生産側の苦労が伺えます。
そんな少ない産駒の中でも半兄ダノンロマン(父ディープインパクト)とフォルコメン(父ヴィクトワールピサ)は両馬ともJRAで勝ち上がっています。繫殖能力が低いとは思えません。
父ダノンシャンティの産駒は基本的には芝向きの産駒が多く、半兄2頭の良績からしても、本馬はマイル前後の距離で活躍が期待できると思います。厩舎的に北海道シリーズでデビューできると大変面白そう。
母イマーキュレイトキャットが濃い目のクロスを内包している中、Haloの3*3のクロスをもつ父ダノンシャンティを配合していますが、目立って小さめに生まれることもなく、測尺も特に気になる点はないですね。
値段的にも「安い!」の一言ですし、繁殖に上がってからの妄想も広がる一頭です。