ディープインパクト後継の先駆け
ディープインパクトの後継種牡馬の数は山手線の駅の数より多い…なんて話をこの前ブログに書いたことがありました。巨星である父がこの世を去った今、その後継争いは熾烈です。
そんなディープインパクトの後継種牡馬ですが、私が後継種牡馬としてデビューした『一番槍』としてイメージするのはディープブリランテです。
2013年から種牡馬としての歩みを始め、既に7年目。長いこと、頑張っています。
そんなディープブリランテ産駒の『カニョットの2019』が今日の気になる馬です。
ナンバー76:カニョットの19(牡馬)
概要
母:カニョット
母父:Sunray Spirit
一口価格:45,000円
預託厩舎:関西
コメント・所感
母カニョットの産駒は昨年に引き続きの募集ですね。昨年もハーツクライ産駒が募集されており、注目していました。
ちなみに、コートダルジャンと名付けられたその馬は、今週末(8月最終週)にデビューするようです。頑張ってほしい!
■参考
母カニョットのアピールポイントは日本の芝と相性が良いと言われる南米での良績です。去年と同じことを書いてしまいますが、アルゼンチン1000ギニー(GⅠ)を勝利し、ミゲルアンヘル&セルマン賞(GⅡ)、フランシスコベアスレイ賞(GⅡ)も合わせて重賞を計3勝しています。
サトノダイヤモンドが代表例であるように、いかにもディープインパクトが配合相手に選ばれそうなプロフィールですが、意外にもディープインパクト系の種牡馬との配合は今回は初めてということになります。
ディープブリランテ自身の代表勝ち鞍は当然、日本ダービー。代表産駒がモズヘッロ(日経新春杯)とセダブリランテス(中山金杯・ラジニケ)であるように、牡馬の産駒の適性距離は芝のやや長めの距離になるようです。
なお、余談ですが、牝馬の産駒となると適性距離はマイル以下になる模様。ハッキリと傾向が分かれていて面白い。
また、ディープブリランテ産駒はダートの条件で穴をあけている印象がありましたが、勝ち鞍の多くが芝レースなんですね。意外でした。
本馬の場合、母父のSunary Spiritの奥にStorm Catがあるように多少ダート色が出てもおかしくなさそうな気はします。ディープブリランテ産駒は早枯れではないですし、3歳くらいまでに芝で頭打ちになっても、古馬になってからダートでもう一花いけそう。
母カニョットのこれまでの繫殖成績と父ディープブリランテという地味さから牡馬でありながら45,000円という価格に落ち着いたのでしょうが、それゆえ、お値打ち感は出ています。
父の産駒の数は少なくなってきていますが、まだまだ種牡馬としての活力がある年齢ですし…
超大物を狙うというよりかは、末永く楽しむ一頭として検討したい一頭です。