キャロット2021年募集馬レビューその⑩
キャロットの2021年募集馬のレビュー、今日はその⑩『クローバーリーフの20』です。
一口馬主にとって確実に1勝し、昇級戦でも掲示板を確保してくれる馬はとてもありがたいもの。
キンシャサノキセキは産駒に目立った活躍馬が並ぶわけではありませんが、産駒の多くが堅実な活躍をしてくれるため、一口馬主にとっては優良な種牡馬だと個人的には思っています。種付け料も安くて募集価格が抑えられるのもまたいいですね。
ライバルにフジキセキ後継のイスラボニータも出てきて、産駒の数も微減傾向にありますが、最後に一花咲かせるでしょうか。
○概要
募集馬名:『クローバーリーフの20』
母:クローバーリーフの20
母父:タニノギムレット
一口価格:60,000円
預託厩舎:美穂
○コメント・所感
良く語られることではありますが、キンシャサノキセキのようなアウトブリード配合の馬の場合、インブリードクロスが強い牝馬と配合するか、複数系統のインブリードクロスを作ってあげるのが配合の定石と言われています。
本馬の場合、サンデーサイレンスの3*4のほか、His MajestyとGraustarkという渋い全兄弟クロス、Lyphardのクロス、Hail to Reasonのクロスの4本のインブリードクロスが出来ています。
バランス良い綺麗な血統表ですね~
キンシャサノキセキの産駒は上級条件にいくほどダートを得意をする馬が出るものの、新馬などでは芝もダードも苦にしません。距離は短距離~マイルに強みをもつ馬が多いです。
本馬の場合もそれに洩れず、マイル前後の距離に適性がありそうです。母父タニノギムレットはダービーこそ勝っていますが、負けて強しを見せつけたのはNHKマイルでした。母クローバーリーフの奥にあるバブルガムフェローが距離を下支えしてくれるかな。いや、それは流石に期待しすぎか。
母の産駒はここ数年勝利から遠ざかっていますが、初仔以来久しぶりの牡馬でもあります。ややオカルトが入ってきますが、産駒の性別変わりで潮目が変わったと見ることも出来ます。
むしろ、気になるのは価格でしょうか。
募集価格は一口60,000円ということで、キンシャサノキセキの近年の種付け料と母の産駒成績からするとやや強気の価格にも思えます。総額400万ほど高いイメージ。これは本馬の出来の分かもしれませんね。ムキムキの馬体で早期デビューなんてコメントでたら、どストライクの一頭です。