キャロットクラブの検討
クラブ検討の第二弾。2つ目に上がったクラブはキャロットクラブでした。
なぜキャロットが2つ目の候補に挙がったかと言うと、それは名前が好きだから。
馬と言えば人参。だから人参クラブ。もし、名前がキュウリなら検討もしてませんでした。キュウカンバークラブ。
…嘘です。
メリットはノーザンファームが出資母体であること!
なぜ検討にしたいと思ったのか、それはノーザンファームがはっきりと母体となっている一口クラブだったからです。
JRAでは毎年一年間のリーディング、もっとも勝利した、騎手、厩舎、種牡馬、馬主、などを毎年公表していますが、その中には当然生産者という項目もあります。が、ほとんど話題にならない。それは、なぜか?
答えは簡単です。ノーザンファームが毎年ぶっちぎりだから。人間ある程度答えが分かっていると、答え合わせしても興奮しない。去年までの帝京大学ラグビーの連覇に慣れちゃうような感じでしょか。あ、勝ったのね、そうだよね、的な。負けたらニュースになるってそれはそれで凄すぎるんですが。
そんな常勝牧場であるノーザンファームでは、管理している競走馬も一流の血統背景を持つ馬ばかり。牝馬も重賞勝ちは当たり前、たとえG1を一つ勝っていても「ああ、あの馬か」くらいの注目をされる程度。
人間で言うと、年収二千万以上、もしくは医者か弁護士しか参加できないお見合いパーティーのような、そんな競馬界の上層社会。
そこで生まれくる競走馬がこれまたすんばらしい設備で0歳の頃から英才教育を受け、デビューした後も外厩と呼ばれる設備でトレーニング&ケアをしてもらえる。
このどれもがノーザンファームが常勝に奢らずに築いてきたものなのですから頭が下がります。もう埋まるほど下がります。
そんなノーザンファーム母体のキャロットクラブでは、当然出資できる馬は九割以上がノーザンファームの出身馬です。いわば、ある程度成功が約束されている馬に出資できるようなもの。これが一口馬主を検討していた時の最大の魅力でした。
やっぱり、始めるからには愛馬が勝っているのを一度でも多くみたいじゃないですか。
大なり小なり、人はやっぱり好きなものは気にするわけで、勝敗が付くものであれば、好きな側の勝利を願わない人はいません。
キャロットクラブは一口馬主のなかで勝つ可能性が日本で一番高い。これは事実で、最大のセールスポイントです。一頭あたりの口数も400口という小口クラブの基本の口数で、予算的にも問題なし。
デメリットは競争倍率
問題は競争倍率。日本で一番勝つからこそ、出資馬へ出資できる倍率も日本一。巷では『キャロットドラフト』と呼ばれてしまうくらい出資会員の中で駆け引きがあるほどです。
それに加えて、キャロットでは既存会員が当年に出資できなかった場合に翌年、翌々年に出資しやすくなる制度がある中、新規会員には新規出資枠もない。言葉は悪いですが、新規会員は既存会員が申し込めなかった後、まだ出資可能な馬に出資するしかない。
とにかく昔からの会員を大切にしている一口クラブなのです。
入会検討の結果
最終的には、泣く泣く見送りました。
『出資したい馬に出資したい』という思いも数年に一回は叶うことがわかるので、シルク以上に後ろ髪を引かれたのが正直なところ。
今もホームページをたまに見たりしています。