「馬の寝床」でバイオマス発電(By読売新聞)
年始早々、仕事が立て込んでしまってタイムリーな更新が中々出来ないのですが、非常に面白いニュースを目にしたので短く更新です。
一昨日、パラパラとニュースサイトを手繰っていたら読売新聞で面白いニュースを目にしました。それは『「馬の寝床」でバイオマス発電』というものです。
詳細は記事を読んで頂くと一番良いのですが、かみ砕いて言うと、「競走馬が寝床に使った藁・木くずを使ってバイオマス発電をして、それで栗東トレセンの全電力をまかなっちゃうぜ」ということらしいです。
総工費は36億円。つまり、ロードカナロアの種付け180回分と目が飛び出るような価格ですが、それでも栗東トレセンの発電をまかなってしかも一部売電で収益(年間数千万円!)も出るとのこと。
あんまり良いオッサンがこういうことを言うと憚られる世の中になってしまいましたが、ブログ主は特に環境を気遣った生活をしていると胸を張って言えない人間です。エコバッグもお財布に優しいから持ってるし…
だから今回のJRAの事例もクリーンエネルギー観点とか地球にやさしいとか、そんな文句にはほとんど惹かれないのですが、これはビジネスとして非常に有用に思えます。
JRの地下水⇒ペットボトルの水の事例みたい
過去にJRが上越新幹線の開通工事をした際に大量に出水した水を「大清水(AQUA)」として売り出し、好評を得たエピソードは有名ですが、上記のJRAの事例もそんなエピソードになるかもしれませんね。
そもそも、JRAは上記のようなことをしなくても十分儲かるはずです。
実際、1月5日に中山競馬場へと遠征してきましたが、もう大入り満員。すごい人でみんなガンガン馬券を買っていました。私がJRA側の人間だったらあの光景も見たらもう驕りますね。お鼻ピノキオですよ。
鼻よ、のびろのびろ。世界?ああ、俺を中心に勝手にまわしといて。
…とまでは言いませんが、私が中の人なら「100円でも多く馬券を買ってもらう」事業にだけフォーカスすると思います。他のことは知ったこっちゃない、みたいになってもおかしくないはず。
それなのにこういった新たな収益化の動きを考え、実行するのはいち社会人としてすごいなあと感心する次第です。
3年後には栗東に加えて美穂でも同じ試みを始めるとのこと。きっと、装置の維持費等を考えてもコストパフォーマンスはまずまずいいのでしょうね。
やるなあ、JRAの一言です。
収益化した一部を馬の着賞金還元してくれたらもっと褒めちゃいます。←結局、そこ。