頑張れキタサンブラック産駒
先日、ホームランを早く出してほしいと書いたキタサンブラック産駒。
応援ではありませんが、POGでも注目馬を探してみました。
キタサンブラック自身は日高のヤナガワ牧場出身の『日高の星』。
しかし、産駒の成功をPOG視点で考えるならば、社台スタリオンステーションで繫用されており、初年度から社台&ノーザングループのバックアップを受けていたという事実をドライに捉えていくべき。
つまり、ノーザンファーム生産馬の中から活躍できる産駒探すのが近道な気がします。
また、2歳戦~3歳戦で主力となる一口クラブの所属馬も良いでしょうね。
というわけで、スタイルリスティックの2019をレビューです。
『スタイルリスティックの2019』(牡馬)
馬名:レッドバンディエラ
父:キタサンブラック
母: スタイルリスティック
母父:Storm Cat
厩舎:武幸四郎
生産者:ノーザンファーム
○POGで気になるポイント
キタサンブラック産駒のデビューは今年の6月からなので、どんな配合が正解だったのかの答え合わせは当然まだまだ先なのですが、愛読しているパーフェクト種牡馬辞典に書いてある通り、
・キタサンブラック自身が非主流血統を沢山持っている
・ステイヤータイプの実績を持っている
・どちらかと言えば、尻上がりに強くなった馬
というポイントは大切な切り口になりますね。
上記3つはPOG的視点では飛びつきたくなるポイントではありませんから、上記のような血を強調するよりかは、反対の血、例えば「早熟で、短距離血統で、主流血統が多い」をイメージしてつけるほうがバランスが良くなると思うのです。
その点、本馬は母父Storm catは仕上がりが早く、ダート短距離でも通用するようなスピードを力強く伝えていきます。実際、母スタイルリスティックの産駒は早期から活躍することが多く、代表産駒のレッドアンシェルも3歳のアーリントンカップで2着に入っています。ちなみに、レッドアンシェルの父はマンハッタンカフェです。なんとなく、イメージとしてはキタサンブラックと重なる部分もありますね。
加えて、母母Magnificient Styleは近年日本で勢いを増しているRoberto系の血を持ち、欧州でも活躍馬を出している名血です。主流血統と言っても差しつかえはないでしょう。キタサンブラックとの相性も良いのではないでしょうか。
また、これはあまり根拠はありませんが、キタサンブラックの父ブラックタイドの成功産駒は「牡馬>牝馬」という傾向も考えると、本馬が牡馬というのはプラスで捉えて良さそうと思っています。男らしい気質の血で不思議と遺伝するんですよね。
あえて気になる点をあげれば、母20歳の時の仔(高齢出産)となること点でしょうか。ただ、多少のインブリードクロスが発生するものの、アウトブリード気味な配合ということもあり、馬体や健康面の不安はなく、育成は順調なようです。
新種牡馬枠があるサークルの方にお勧めの一頭です。