ステイゴールド産駒最強馬=オルフェーヴル
先日、ハーツクライの後継種牡馬についてちょろっとブログに書いてみました。ハーツクライ自身が現役だから目立たないだけであって、すでに椅子取りゲームは始まっている…という話です。
その後、ふと思ったのですが、ステイゴールドの後継種牡馬争いも再び混迷の色を深めてきましたね。
あえて再びと書いたのは、ほんの3年ほど前までは決着はついたと思われていたから。
種牡馬の役割が『自身より強い馬を産みだすこと』だとすれば、ステイゴールドはオルフェーヴルを世に送り出したことで、その役割をパーフェクトに果たしました。なんといっても、オルフェーヴルは牡馬クラシック3冠馬です。凱旋門賞も2着が2回。私の少し下の世代で競馬を始めた人たちは史上最強馬にあげる人も多いほど。
でも、そのオルフェーヴル。最近は多少盛り返してきたとはいえ、種牡馬としては評判が芳しくありません。
オルフェーヴルの種付け推移
種牡馬入りした2014年度は600万円の種付け料に対して244頭もの花嫁を集めました。その後も
2015年度:600万円(256頭)
2016年度:600万円(244頭)
2017年度:600万円(191頭)
と順調そうに見えました。
…が、いかんせん、打率が悪いタイプ。「ホームランor三振」の産駒が多く、同じ三冠馬でもディープインパクトとはだいぶ違います。
そのため、生産者から嫌煙されつつあり、近年は
2018年度:500万円(136頭)
2019年度:400万円(52頭)
2020年度:300万円(?頭)
という具合になってしまいました。ブログ主のように「勝ち上がり」や「打率」を重視する一口馬主的にも手を出しにくい種牡馬になっています…オルフェーヴル産駒を応援したい気持ちとは別問題として。
オルフェーブル自身がもつノーザンテーストのクロスが爆発力として伝われば素晴らしいですが、中々そうもいかないのかなとも思ったり。ノーザンテーストは三段ロケット的な成長力を産駒に伝えますが、そんな成長を待てないのが今の競馬界でもありますし。
さぁこうなってくると、他のステイゴールドの後継種牡馬がそのオルフェーヴルの据わっていた椅子を狙ってくるのは当然です。
ステイゴールドの後継種牡馬(代表格)は〇頭
と5頭が代表格として上がりますね。
この中で、いま一番勢いがきているのは…ゴールドシップかな。産駒の実績、前評判以上にいいですもんね。札幌2歳ステークスの勝ち馬も出していますし、繁殖牝馬をしっかりと集めているのが大きい。100頭以上をキープしてますし、大物がラインをつないでいきそうです。
…ですが、意外と後に続くステイゴールド産駒のほうが期待値的にはもっといいかも。残っている産駒では
ウインブライト
インディチャンプ
の3頭はおそらく種牡馬入りするのではないかと予想されます。
オジュウチョウサンはオーナー頼りなところありますが、古馬になっての成長力とスタミナ、あとアイドルホース感は人気を集めそう。
また、インディチャンプのマイルで圧倒的なスピード性能も近代日本競馬で求められているものにドンズバです。長距離砲の一流馬が多いステイゴールド産駒の中で珍しいタイプですし。
そして、個人的には、母父アドマイヤコージンのウインブライトはこのまま無事に種牡馬入りしたら面白いと思うのだけどな。馬体は父ステイゴールドよりも大きいですが、器用な立ち回りと海外遠征にも負けないタフさはステイゴールド産駒らしい。
…でも、どの馬も全部成功するなんてことはないんだよなぁ。
サイヤーラインをつなぐってのは難しいのだと、つくづく感じるステイゴールドの後継種牡馬争いです。