シンハリーズ一族のシンハディーパ
母シンハリーズと言えば、POGでは鉄板の一族です。一番最初に注目されたのはラジオNIKKEI杯を制覇したアダムスピーク。その後も、リラヴァティ、シンハライト、ミリッサ、シンハラージャ、とドラフト中位では指名される人気の母となりました。
おそらく、『ノーザンファーム&キャロット&名門厩舎』というプロフィールに加え、『ある程度堅実性を備えている』という、指名の安心材料が揃っているのが人気の秘密かと思います。
そんなシンハリーズですが、2018年の空胎。シンハリーズファンのPOG愛好者にとっては、来シーズンは悲しいシーズンです。
そこで、シンハリーズ一族で注目の馬を今日はレビュー。『シンハディーパの2018』に注目してみます。
『シンハディーパの2018(牡馬)』
馬名:未定
父:ハーツクライ
母:シンハディーパ
母父:ウォーエンブレム
厩舎:未定
生産者:ノーザンファーム
〇POGで気になるポイント
シンハリーズの一族で2018年産駒は4頭います。
①『シンハライトの2018』(父モーリス)
②『ポロンナルワの2018』(父ディープインパクト)
③『リラヴァティの2018』(父モーリス)
④『シンハディーパの2018』(父ハーツクライ)
このうち、①~③の3頭はキャロットで募集です。母たちが皆キャロット名義の馬たちだったからですね。キャロットの絆・Our Bloodというやつでしょう。
で、④の『シンハディーパの2018』だけは母シンハディーパがサンデーレーシングでデビューしていたこともあり、セレクトセールで上場されています。落札価格はなんと税込2億9,160万円。
ゲゲッ!と思いますが、①~③の馬たちも上場されたら1億以上のプライスは普通につくから…相場的にはややお高いくらい?
そう考えると、凄い一族です。
母シンハディーパは現役時代1勝。引退した後に毎年違う父をつけていました。初年度スクリーンヒーローの牝馬、次年度ダイワメジャーの牝馬ときて、三番仔にして初めての牡馬がハーツクライを付けた『シンハディーパの2018』です。
やはり、『シンハディーパの2018』にとって注目なのは、ハーツクライ×母父ウォーエンブレムでしょう。
母父のウォーエンブレムは諸事情(?)により絶対的な産駒数が少ないにも関わらず、重賞を制する産駒を何頭も輩出した名種牡馬です。
ややフィリーサイヤー寄りの要素もあり、BMSに入ってからもアストラエンブレムやスカーレットカラーなど、存在感を発揮しています。
ハーツクライとの組み合わせは上記ウォーエンブレムの事情により当然少ないのですが、心の踊る組み合わせです。
血統表を見てみると、Haloのクロスは15.63%とやや濃いように見えますが、シンハリーズの奥にあるだけで、ほぼほぼアウトブリードに近い配合。それだけに、Haloのクラスはサンデーサイレンス系の中では長距離砲+奥手と言われるハーツクライ産駒にとって、早熟性とスピードが補えそうでむしろ好印象です。
もっとも、初夏デビューとはいかないでしょうけど。馬体はセレクトセール時点でかなり立派なだけに、仕上げるのは時間がかかるのでは。指名するならクラシックを狙う大物としてって感じでしょうか。
ちなみに、オーナーは先日サンデーミラージュでJRA初勝利をあげた杉野公彦氏。勢いそのままに来年のクラシックにこの馬で殴り込みでしょう!
厩舎はどこになるかはわかりませんが、おそらく栗東の、しかもノーザンファーム系中堅厩舎を予想。
皐月、ダービーのどちらかをストライクといきたいですね。