POGでもノーザンファームが独占している3歳GⅠ路線
POGでビギナーズラックが炸裂するパターンはどのサークルにもあると思うのですが、私が思うにそれはビギナーほど「素直にノーザンファーム生産馬を指名する」ということに尽きると思います。
上半期に12個あるGⅠのうち、おそらくは8~9個以上はノーザンファーム生産馬が取ると思われます。3歳GⅠ路線(桜花賞、皐月、NHKC、オークス、ダービー)に限れば、4つは勝つでしょう。
でも、POGで何年も経ってくると、やっぱりある程度裏をつきたいというか、絶妙な線をついてやりたいという欲求が湧いてきてしまうものです。少なくとも、私はそうです。
クラシックが狙えるノーザンファーム生産以外の期待馬。ズバリ、この馬は良いと思います。『レッドセシリアの2018』です。
『レッドセシリアの2018』(牡馬)
馬名:未定
父:キングカメハメハ
母:レッドセシリア
母父:ハーツクライ
厩舎:鹿戸雄一
生産者:下川辺牧場
POGで気になるポイント
昨年亡くなったキングカメハメハ。晩年は体調がすぐれず、種付け数を絞っていました。
2018年産駒の多くの馬も社台系/ノーザン系の生産馬なのですが、本馬は数少ない社台系/ノーザン系以外の生産馬です。生産は日高の名門・下川辺牧場。最近の生産馬ではキセキがノーザンファームで占められているGⅠ戦線で孤軍奮闘し、輝きを放っています。
本馬の母レッドセシリアは東京サラブレットが毎年募集している名繁殖牝馬サセッティの代表産駒の1頭です。阪神JFではローブティサージュ、クロフネサプライズに次ぐ3着に入り、最終的に5勝をあげました。末脚自慢の馬でしたが、ムラッケがあってなかなか安定した成績を残せなかったのが惜しい一頭だったなぁ。馬券では何度かやられました。
本馬はそんなレッドセシリアの2番仔として、東京サラから募集をされています。募集総額は4,000万円。キングカメハメハ産駒の牡馬としては割安と言ってもいい価格帯でしょう。良心的です。
キングカメハメハ×母父ハーツクライの組み合わせは実は中央競馬では6例しかないのですが、クラシックディスタンスが合わないわけがない組み合わせです。血統的にもダートよりは芝でしょう。奥手ではあるものの、底力があるMy Bupersのクロス継いでいますし、切れ味というよりかは、先行してしっかりと伸びきるイメージでしょうか。
管理するのは鹿戸先生。意外にもまだクラシックは縁が無いという。
ですが、中堅らしい安定感があってPOG的にも指名はしやすい先生です。(余談ですが、POG的には牝馬を狙い撃ちもおすすめ。)
ドラフトは中位くらいでも取れそうですが、ここまでのプロフィールなら1位でいくとカッコいいですね。下河辺牧場、東サラ、鹿戸厩舎、3者初めてのダービー馬を期待します。