久々にPOG談義(その②)
先日の更新に引き続き、POGで狙いたい2022年に産駒がデビューする新種牡馬のレビューです。
今日は大物馬主である里見オーナーの種牡馬二頭に注目してみます。
サトノダイヤモンド(2019年種付数144頭)
この馬が2022年に産駒がデビューする種牡馬の中で最上評価、という声もチラホラ。産駒の評判が良いようです!
サトノダイヤモンドは有馬記念と菊花賞が代表勝ち鞍のため、長距離のイメージがどうしてもついてしまいますが、血統的にはかなりのスピード血統の馬。母マルペンサのHaloとNorthen Dancerのクロスは種牡馬になっても有効で、どんな繫殖牝馬でもスピードを補強できるのは非常にPOG向きと思えます。
また、サトノダイヤモンドは3歳時にはダービー2着、皐月賞を3着。きさらぎ賞を制していることからも、仕上がりは早いタイプだったことも見逃してはいけません。
父の現役時代の実績からもまず芝で出世を狙っていく産駒が多いのもプラスのはず。当然ながら、大物は芝の中距離にこだわりをもつ厩舎が狙い目でしょう。あまり一口クラブには産駒は回っていないようですから、個人馬主、特に里見オーナーが所持する産駒は注目だと思います。
・現役時代の印象よりもPOG向きの産駒が多いはず
・芝の中距離に強みがある厩舎がおススメ。友道厩舎、池江厩舎、国枝厩舎、など。
・個人馬主、それも里見オーナーが所持する一番馬が良さそう
サトノクラウン(2019年種付数207頭)
2022年に産駒がデビューする種牡馬の中で、最も繫殖牝馬を集めたのはどの馬でしょう?
答えはサトノクラウンです。
初年度から200頭越えは凄いですね。
マルジュ産駒というちょっと世代ズレを感じる血統ですが、「サンデーサイレンス系やミスプロ系なんでもござれ」という強みを存分に見せてきた形です。
現役時代のGⅠの勝ち鞍は宝塚記念や香港ヴァーズという、ある種の特殊馬場とも言える舞台での勝利にはなっているのですが、2歳時に東スポ杯を勝っているように、2歳時から能力全開タイプでもあったんですよね。
ダービーだって3着していますし。レースを見返してみると、持っていたイメージよりもずっとキレキレの末脚の馬でした。
ただ、POG観点だと…どうだろう。やはり、父と血統の印象からは重さを感じますし、古馬になってから本領を発揮してくる産駒が多いように個人的には思うのですよね。
ちなみに、2年目は種付数を135頭と大幅に落としています。そういう意味でも、初年度産駒の指名はリスキーでしょうか。
狙うのであれば、北米のスピード血統との配合馬かなとは思います。。
・自身は2歳戦からバリバリだったが、血統的にPOG向きではない気も…
・狙うのであれば、北米のスピード血統との配合馬