週刊Gallop『牧場別2021年期待の種牡馬たち』
愛読している週刊Gallopの先々週号、先週号で『牧場別2021年期待の種牡馬たち』という特集が組まれていました。毎年恒例の特集です。
馬券に夢中になっていたり、POGをやっていた頃は読み飛ばしていましたが、一口馬主を始めてからは熟読するようになっています。
週刊Gallopは基本的には一般競馬ファン向けの雑誌だと思うのですが、本特集は種牡馬を繁用する牧場への向けて牧場側も発言しているので、生産者視点で読めて面白いのですよね。
もし私が生産者だったら、、という妄想。ちょっとしたダビスタ気分とでもいえるのかも。
種牡馬ビジネスでも日本を圧倒的にリードする社台スタリオンステーションはもちろんのこと、優駿スタリオンステーション、ブリーダーズステーション、ダーレージャパン、イーストスタッド、ビックレッドファーム、日本系種牡馬協会、と巻頭グラビアだけでも数十頭の種牡馬のレビューを見た結果、一番ブログ主が気になったのは…
アロースタッドに種牡馬入りしたモズアスコットです。これはいい。
アロースタッドで種牡馬入りしたモズアスコット
改めて書くまでもありませんが、モズアスコットは今週末に行われるフェブラリーステークスと安田記念というダートと芝の両方のマイルGⅠを制した二刀流の名馬です。
芝・ダート両方の勝ち鞍があるというだけでも価値があるのに、芝・ダート両方のGⅠ制覇というと、長い中央競馬の歴史の中でも5頭しかいません。クロフネ、アグネスデジタル、イーグルカフェ、アドマイヤドン、そしてモズアスコットです。名馬揃いです。
ましてや、芝とダート双方に一流馬の歩む路線が整備された近代においては驚異的だと個人的には思います。
そんな二刀流の成績に加えて、血統も良い。
モズアスコットの父はフランケル。Sadler’s Wells ⇒Galileo⇒フランケルと連なる欧州血統にも関わらず、ソウルスターリング、ミスエルテ、モズアスコット、そして先日朝日杯を制したグレナディアガーズと日本馬場でも活躍馬が続出しています。
年老いたとはいえ、18年に種付け料約2,600万円を誇ったフランケルの来日は非現実的。そんなフランケルの日本での後継種牡馬筆頭がモズアスコットと言っても過言ではありません。Sadler’s Wells ⇒Galileo⇒フランケル⇒モズアスコットのラインですね。
しかも、モズアスコットは自身の血にサンデーサイレンスを含まない。これ、めちゃくちゃデカいですね。日本ではサンデーサイレンスが入っていない血を探すほうが難しいというのに。
おまけに、日本第二の主流血統となりつつあるKingmanboもない。Mr.Prospectorはありますが、気にするほどでもない濃さ。
日本で種牡馬をしている限り、花嫁選びには困らないでしょう。
そんなワクワクプロフィール、さぞかしい種付け料はお高いんでしょう…?
はい、200万円です。
や、安い!(笑)
案の定、本年はすでに満口になったそうで。
距離を伸ばしてクラシック路線なんてことは想像はしにくいとは思いますが、私が生産者なら間違いなくゴールドアリュール肌かフジキセキ肌の牝馬をすぐ連れて行きます。
いいなあ、ロードかユニオンで産駒が募集されないかなあ。ロードならサマーセールで目を付けて良い産駒を買ってくれるかもしれません。
戦う土俵を間違えなければ、一定水準以上のコストパフォーマンスは出す種牡馬になるのは間違いないと思うのだけど…
数年後の募集が楽しみです。