そろそろドラ1候補をレビュー
桜花賞も終わり、そろそろ今シーズンのPOGも大詰めになってきました。
今年も私の指名馬は振るわず、歯がゆいシーズンとなっています。ちなみに、一口馬主のほうも今年は未勝利。余計に春の厳しさが増しています。
こういう時は来シーズンに目を向けましょうということで、ドラ1候補をレビューしてみたいと思います。
先週の高松宮記念で好走したレシステンシアと来週の皐月賞でも期待されるグラティアスを兄姉に持つ、マラコスタムブラダの2019です。
『マラコスタムブラダの2019』(牡馬)
馬名:スパイダーバローズ
父: ハーツクライ
母: マラコスタムブラダ
母父:Lizard Island
厩舎:中内田 充
生産者: ノーザンファーム
〇POGで気になるポイント
本馬は2019年のセレクトセールで1億7,000万円超で落札された高額落札馬です。
それもそのはずで、母マラコスタムブラダはアルゼンチンのGⅠヒルベルトレレナ大賞を勝利。それだけはなく、母の仔は既デビューの仔が3頭いるのですが、
初仔:ミッキーブラック(父ブラックタイド)
⇒中央3勝(障害含む)
2番仔:レシステンシア(父ダイワメジャー)
⇒阪神JF(GⅠ)、KBSファンタジーS(GⅢ)、阪急杯(GⅢ)
⇒京成杯(GⅢ)
と、活躍馬しかいない名繫殖っぷりを発揮しているからです。
南米の芝GⅠを勝った母の仔は日本の高速馬場と相性が良いことが知られていますが、今後まだまだ活躍が期待できる母ですね。
『マラコスタムブラダの2019』の血統的な特徴としては、全兄のグラティアスと同様、ハーツクライの成功配合である『ハーツクライ×母父デインヒル(Dnazig系)』を抑えていることですね。近年だとサリオスがデインヒルを持つ成功例でしょうか。
ふるくは、ハーツクライ×Danzigを持つと聞くと、ワンアンドオンリーやヌーヴォレコルトが浮かんだりするほど、定番の相性が良いクロスです。
また、どちらかと言えば、長距離砲&晩成傾向のあるハーツクライ産駒ですが、Northen Dancerが入っている母の場合はそれが少し緩和される傾向にあります。母マラコスタムブラダはちゃんとNorthen Dancerの血がありますね。それに加えて、母マラコスタムブラダの産駒は新馬からガンガン走ってきますので、本馬も例にもれず早期デビューが期待できそうに思えます。
POGで「やってやったぜ!」のイメージとしては、6月にデビューして早々に勝利。放牧に出して、秋ぐらいに東スポ杯で惜敗。ホープフルステークスは自重して、年明けに中山弥生賞で勝利。クラシックに本命候補の1頭として望む…というところでしょうか。
来週の皐月賞の結果によっては競合覚悟で指名する馬になりそうですね。