- 芝・ダート兼用という見立てだったマジェスティックウォリアー
- やはり(と言っては失礼だが)、ダート種牡馬
- 仕上りが早い
- Mr.Prospectorとの相性が良い
- 結論:なんだかすごく、パイロ産駒に似ているぞ
芝・ダート兼用という見立てだったマジェスティックウォリアー
実質的新種牡馬として産駒が昨年デビューしたマジェスティックウォリアー産駒。年が明け、2年目と入りました。ベストウォーリアが代表産駒として既にいましたが、アメリカ血統にありがちな一介の短距離ダート馬のような産駒ばかりにならないのではないか、と言われていました。
ダート種牡馬が好きなブログ主。いまもロードの2019年募集馬である『ルアンジュの2018』がマジェスティックウォリアー産駒ということもあり、一度ちゃんと考察してみたいと思います。
やはり(と言っては失礼だが)、ダート種牡馬
2019年に2歳が11勝をあげ、2歳リーディングサイヤーで23位に入ったマジェスティックウォリアー。
2歳の夏では芝レースでも結構な入着をしていましたが、上げた勝利はほとんどがダートでした。芝で勝ったのは3レースのみ。そのうちの2レースが中京1,200と福島1,800です。もう1レースも中山1,200です。距離的にはダートなら1,800メートルくらいまで融通が利くので、器用さが無かったり、距離の融通がきかないのではないのでしょう。きっとそもそもの適性が違うのです。
正直言って、芝の対応力もあるのでは…という当初の見立ては裏切られてしまったと言っても良さそうです。
仕上りが早い
一方、予想通りだったのは産駒の仕上りの早さ。雄大な馬体を持つ産駒が多いのですが、それでもしっかりと夏競馬から産駒がデビューしています。この特徴は一口馬主としては非常に心強いところ。
惜しむらくは、上記の通りダート種牡馬であるがゆえに、次走で重賞挑戦みたいな2歳早期デビュー馬の出世コースを取りづらいことですかね。
Mr.Prospectorとの相性が良い
血統的なところでは、Mr.Prospectorとの相性がイイ。
代表産駒であるベストウォーリアとはMr.Prospectorの4*4のクロスが発生していますし、昨年ダートで3連勝をしたエアアルマスもMr.Prospectorの4*5*4と、結構濃いクロスを持っています。サンデー系は配合のケースも多いのですが、まだとびぬけた産駒はおらず。これからダート未勝利で勝ち上がっていく馬も出るやもしれませんが。
私はダートに割り切るのであれば、Mr.Prospectorを濃くすることが成功の近道に思えます。
結論:なんだかすごく、パイロ産駒に似ているぞ
いやあ、書いていて思ったのですが、同じA.P.Indy系のパイロ産駒の特徴とそっくり。パイロは「距離的な融通がきかない」「Mr.Prospectorと相性が悪い」「重馬場は苦手」などの違いはありますが、産駒の好走データなどはかなり似通っている。
サンデーサイレンスがかなり多種多様な産駒を輩出し、子・孫世代の種牡馬の適性がくっきりと枝分かれする傾向があるのに対し、A.P.Indyは産駒への遺伝力が強い種牡馬なのかもしれませんね。
まだまだマジェスティックウォリアー産駒のデータが少ない中で、こういった似たような種牡馬を見つけることが出来たのは個人的には結構な収穫です。
そして、気がついたのですが、あれだけダート種牡馬が好きとブログで公言しておきながらダート種牡馬をちゃんと調べてみたのって、カジノドライブ以来2頭目。
芝馬と比べると軽視されがちですが、これからもダート種牡馬は考察のしがいがありそうです。
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