クロフネ去る
種牡馬引退し、功労馬として余生を送っていたクロフネが息を引き取ったというニュースが飛び込んできました。そうかー、クロフネもか…先日、シンボリクリスエスも逝ってしまったばかりだというのに。
クロフネの現役時代は直接は知りませんが、種牡馬として脂がのっていた時期はブログ主がPOGにハマっていた時期とバッチリと被っていました。寂しさを感じます。
カレンチャン、ホエールキャプチャ、ホワイトフーガ、アエロリット、最近だとソダシなど、幾多の活躍牝馬を世に送り出したフィリーサイヤーでしたね…合掌。
今日のPOGの気になる馬は、そんなクロフネ産駒の牝馬、リトルアマポーラの2019です。
『リトルアマポーラの2019』(牝馬)
馬名:不明
父: クロフネ
母: リトルアマポーラ
母父:アグネスタキオン
厩舎:奥村武厩舎
生産者: 白老ファーム
POGで気になるポイント
内国産の2019年産駒全てを調べることは当然できていないのですが、おそらく母がG1馬のクロフネ産駒は本馬だけではないでしょうか。
母リトルアマポーラは2歳冬にデビューし、3歳春のクイーンステークスで重賞を初制覇。4戦3勝という成績で牝馬クラシック路線に臨み、桜花賞5着、オークス7着、秋華賞6着と、戴冠にあと一歩届きませんでした。字面で見ても、なんて惜しい成績なのでしょう…
しかしながら、そのうっぷんを晴らすような走りを見せたのが晩秋のエリザベス女王杯。好位からしっかり追い出し、見事3歳にしてエリザベス女王を勝利。JRA賞最優秀3歳牝馬の栄冠にも輝きました。古馬になってからも愛知杯を制していますね。早枯れの傾向があり、脚元の故障リスクが高いと言われたアグネスタキオン産駒にとしては珍しい馬だったのかもしれません。
繁殖にあがってからは9頭の産駒を産んでいまして、中央でデビューした馬の中では5勝を上げたエジステンツァ(父キングカメハメハ)が代表産駒になるのでしょうか。なお、父にクロフネを迎えるのは本馬が初めてですね。
血統的には特に強調すべきポイントは少ないのかもしれませんが、『クロフネ×母父アグネスタキオン』の組み合わせでは牝馬にしてデイリー杯2歳ステークスを制したジューヌエコールがいるというのはPOG的に高ポイントに思えます。また、クロフネ産駒は上級馬はダート馬が多いと言いつつも、JRAで勝利した重賞のほとんどは芝の重賞です。POGでは芝馬を優先して指名していくのが大原則になりますので、クロフネ産駒だからと人気しないなら狙いどころに思えます。
ちなみに、本馬を産んだ時の出産年齢は14歳です。15歳以降になると高齢出産の領域に入ってきますので、受胎率もやや下がってきます。そういう意味では父と母の血を継ぐ貴重な馬ともいえるかも。
サンデーレーシングで人気になったのも頷けますね。POG抜きでも応援したい一頭です。