リアルスティールの初年度産駒
種牡馬時点を読んでいると、来期の新種牡馬としてデビューするリアルスティールについて「完成された好配合馬」と書かれていました。現代競馬における血統論の第一人者である栗山求さんが言うと非常に説得力があります。
確かに2代母Monevassiaはキングマンボの全妹でもあり、母はGⅠ馬を複数出しており、リアルスティール自身も海外GⅠ馬ですからね。
種牡馬としての配合のポイントとして、「欧州血統で遊びが欲しい」とも書かれており、そんな馬を探したら面白い馬を見つけました。
『アイリッシュシーの2020』です。
『アイリッシュシーの2020』(牡馬)
父: リアルスティール
母: アイリッシュシー
母父:Galileo
厩舎:矢作厩舎(栗東)
生産者:ノーザンファーム
〇POGで気になるポイント
すでに前振りでも書きましたが、リアルスティールは素晴らしい良血馬です。
2歳時に共同通信杯を制しているように早いうちから活躍し、適距離は1,800をベストにしつつ、マイル(1600)からクラシックディスタンス(2400)まで対応可という、心強いプロフィール。父と似ている産駒が多いのも強調材料ですね。
それだけに、POGで指名するのであれば、過去に新種牡馬についてブログを感想を書いたように、コテコテの指名がいいのでは、と思います。あ、マイル向きの牝馬が良いと書いているのは個人的な好みがガッツリ反映されていますので、一旦スルーしてください。
参考
さて、本馬。ノーザンファームで生産され、セレクトセールで5,940万円という高額で落札され、レッドの冠命でお馴染の東京サラブレッドクラブで募集されています。
預託先は栗東のトップトレーナーでもあり、リアルスティールを管理もしていた世界の矢作先生。
いやあ、東サラから世代の看板馬を託されたプロフィール。コテコテです(笑)
おそらく、それは本馬の血統背景がたぶんにありますね。
母アイリッシュシーは重賞を3勝した実績馬。母父Galileoはイギリス・アイルランドで7年連続でリーディングサイヤーを獲得したヨーロッパで大繁栄を遂げている大種牡馬です。
言わずもがな、GalileoはSadler’s Wellsの直系でもありますし、母のラインからはこれまた大種牡馬であるデインヒルの血も取り込んでいます。
両方の血が父リアルスティールのスピードに底力をプラスするもので、前述した栗山求さんの「ヨーロッパの血を入れる」という観点でこれ以上はない気がします。
リアルスティールはブログ主のPOG指名馬でもあったので、贔屓目は入ってしまいますが、まさに狙うならクラシックのタイプ。おそらく、6月~7月の新馬戦で王道デビューするのでは。
父には叶わなかったダービーの頂に手をかけてほしいですね。