ヌレイエフ。発音が難しいヌレイエフ。
ヌレイエフ。ヌで始まって、レに続いて、フで終わるという、日本語ではちょっと発音が難しいこの種牡馬の名をアーモンドアイが日本最強馬として着目されるようになってからよく耳にするようになりました。
キングカメハメハの父Kignmamboの奥にあるヌレイエフは大種牡馬として産駒に多大なる影響を与えているのですが、この血を刺激したのがアーモンドアイの成功の秘訣であったのではないか…という話で、アーモンドアイの成功例を見ると、確かに乗っかりたくなる説です。
また、ヌレイエフと3/4同血であるサドラーズウェルズでも血の刺激には有効なんだとか。
というわけで、今年産駒がデビューするドゥラメンテ産駒でヌレイエフかサドラーズウェルズを持っていて、かつPOGで指名したら面白そうな馬いないかな、と思って探してみました。
その馬が今日レビューする『イプスウィッチの2018』です。
『イプスウィッチの2018』(牡馬)
馬名: アゼルスタン
父: ドゥラメンテ
母: イプスウィッチ
厩舎:堀厩舎
生産者: ノーザンファーム
〇POGで気になるポイント
前述した血統もそうですが、性別やプロフィール的にも花丸が付きそうなこの馬が気になりました。
まず、血統から。
母イプスウィッチはアイルランド産で海外2勝で現役を終えていますが、重賞で2着が2度。日本に来日してからもハーツクライ、オルフェーヴル、と欧州の大きい舞台を意識した種牡馬をつけられ、三番目の父親として迎えたのがドゥラメンテとなります。
三番仔の本馬が最もアウトブリードに近い配合に見えますが、母イプスウィッチはサドラーズウェルズを持っており、実はヌレイエフの血を刺激している…という考えをもってみました。
次に性別。
キングカメハメハは活躍馬がかなり牡馬による種牡馬でした。そのキングカメハメハの最高傑作であるドゥラメンテが仮に父と同じ特質を持つのであれば、やはり産駒は牡馬が良いと私は今の時点では想像します。
余談ですが、ヒルダズパッションの2018、スイープトウショウの2018、ヴィアメディチの2018、とドゥラメンテの初年度産駒は牝馬が多め。POGでは判断が分かれそうです。
最後にプロフィール。
本馬は『ノーザンファーム』で生産され、『サンデーレーシング』から募集がかかり、『堀厩舎』に入厩する…どこかで聞いたことがある。
そう、父ドゥラメンテとピッタリ一致します。そう考えれば、ちょっと夢が見たくなるじゃないですか。
…まあ、毎年に1頭はいそうなプロフィールではありますが、毎年1頭しかいないとも言える。こういったこだわりはPOGの楽しみの一つですもんね。一口馬主だと、人気クラブになればなるほど、毎年同じ母親の馬に出資するのは難しくなります。ブログ主のFirst Clubであるロードのように「基本的には初回満口は数頭です。お好きな馬をどうぞ!」というほうが少数派です。
POGのドラフト戦略的にはドラフト4位とかで指名し、自分の指名リストに厚みを持たせたくなりますね。ドゥラメンテに思い入れがある方は1位指名とかでも胸を張れる一頭だと思います。