ハーツクライ産駒の有力馬(2021-2022)
POGの種牡馬別の注目馬レビュー。今日はハーツクライ産駒です。種牡馬引退という噂もあり、ハーツクライも残り産駒が貴重になってきました。
POG的には2歳から全開という種牡馬ではないため、産駒の指名が難しい種牡馬ではあります。新馬、特別戦を中々な勝ちっぷりで連勝してきているのに、クラシックGⅠでは人気を背負って掲示板を外して敗戦したりします。ホープフルステークスや皐月賞などのあるあるです。
トモが甘く、成長がまだ追い付いないタイプが多い。ただ、それでも大物感がある馬を指名したくなる。それがハーツクライ産駒です。
本命候補:ドバイマジェスティの2019(牡)
半兄に皐月賞と大阪杯を勝ったアルアイン、毎日杯を勝って明日のダービーでも人気しているシャフリヤールがいる良血馬です。兄達と同じく、サンデーレーシングで募集をされていますね。
母ドバイマジェスティはエクリプス賞最優秀短距離牝馬を受賞した名牝ですが、ディープインパクトの成功配合である『母がマッチョ系』に一致したことからこれまでディープインパクトを中心に配合されてきました。
ただ、実はこの成功配合はハーツクライでも一緒なんですね。サンデー系の晩成型長距離砲であるハーツクライもPOG期間で走るには早熟でパワフルな血が必要なんです。
『父がディープインパクトからハーツクライに変わったタイミングを狙う』
常套手段ではありますが、有効だと思います。
対抗候補:インザスポットライトの2019(牝)
私の血統の教科書であるパーフェクト種牡馬辞典でピックアップされていて気になった一頭。ハーツクライがDanzigの血と相性がいいのは有名です。本馬の母父のExceed And ExcelはDanzig直系の上、オーストラリアのリーディングサイヤー。しかも短距離産駒を出すことで定評があるということで、早熟性と重厚さのバランスが絶妙です。
ハーツクライ産駒は牝馬のほうが早期に動けるという特徴もありますし、また、生産がメジロ牧場由来のレイクヴィラファームということでファンも多そうな馬。
POGを楽しむという意味でもおススメの一頭かと思います。
穴候補:ペルヴィアンリリーの2019(牡)
最後は調教師×クラブ馬の組み合わせも考慮してこの馬を。
本馬はライオンレースホースで募集されており、調教師リーディング常連の矢作先生に預託される予定です。どのクラブにも「期待馬はこの先生」という組み合わせはあるもので、ライオンの場合は矢作先生、と私は思っています。
ハーツクライ産駒はパンッとしてくるのが遅れる傾向があるため、出走のタイミングや回数自体が少なくなるのですが、矢作先生は非常に出走に積極的な先生で、馬の調子が良ければ連闘も厭わず、しかも結果を出してきます。
6つ上の全兄には札幌2ステークスを制したアドマイヤエイカンがいることからも、始動が早ければPOG期間内に7~8走はしてくれるかも。ハーツクライのポイントゲッター指名として、いかがでしょうか。