ブラストワンピースが乗馬に
今日は種牡馬の話です。
1週間前、3歳で有馬記念を制し、その他GⅢを2勝(毎日杯・新潟祈念)とGⅡを2勝(アメリカジョッキーC・札幌記念)したブラストワンピースが乗馬として繁用されるノーザンホースパークに到着したというニュースが届きました。
〇参考
復帰が叶わずに乗馬になるというニュースは年明けくらいには目にしていましたが、何とももったいない話に思えます。
ブラストワンピースは有馬記念を含む重賞5勝馬の実績馬です。おまけにノーザンファームの生産馬でもあり、栄華を誇るシルクレーシング所属の馬でもあります。
なんとか種牡馬に出来なかったのでしょうか。
母父キングカメハメハの血統ため、今が旬のロードカナロアやルーラーシップなどのキングカメハメハ系の種牡馬は配合できないかもしれませんが、サンデーサイレンスは母系の奥にあるフジキセキから引くのみで薄め。サンデーサイレンスのインブリードクロスは安全に作りやすいです。牝系は大繁栄とはいえませんが、堅実な一族でもある。
うーん、もったいない。社台スタリオンステーションは無理にしても、種付料を抑えれば需要もあったと思うのですが。
いまや、天下のノーザンファームとしてはGⅠを一つでは、、ということなのでしょう。
ペルシアンナイトも乗馬
ちなみに、ハービンジャーの後継種牡馬という意味ではペルシアンナイトも勿体ない一頭。
GⅠ勝ち鞍こそ3歳時のマイルチャンピオンシップのみですが(3歳時に勝つのがそもそもすごい!)、マイルからチャンピオンディスタンスまで対応してきた対応力があった一頭で、ゴールドアリュールの母であるニキーヤを祖母に持つコテコテの良血馬でもありました。
言わずもがな、競馬は負けるほうが多いもの。ペルシアンナイトのような馬主孝行な馬が、そのタフネスぶりと引き換えに種牡馬としての価値を下げるのは可哀想なものです。
父ハービンジャーはまだ健在とはいえ、既に種牡馬生活も晩年に入ってきました。少なくとも折り返しは過ぎていると思います。
牝馬の活躍馬も多く、芝専用機という特徴はありながらも、Danzig直系のハービンジャーの血はこれからも日本競馬の底力を下支えしてくれるのは間違いありません。
…が、そろそろハービンジャーの後継種牡馬に出てきてほしいなあ。