キングカメハメハ産駒は19年産がラストクロップ
前回、ディープインパクト産駒は19年産駒がほぼラストクロップという話をしましたが、もう一頭の巨星キングカメハメハもまた2019年にこの世を去っており、こちらは紛れもなく2019年がラストクロップです。
2019年シーズンは種牡馬を引退し、功労馬として余生を送ろうとした矢先に亡くなりましたからね。あれは悲しかった。
キングカメハメハもまた後継馬には事欠かないわけですが、ディープインパクト産駒と同じく、最晩年の産駒には大物を期待ということで今日は牡馬で気になる馬を。
ドバウィハイツの2019です。
『ドバウィハイツの2019』(牡馬)
馬名:不明
父: キングカメハメハ
母: ドバウィハイツ
母父:Dubawi
厩舎:戸田厩舎
生産者: 社台ファーム
POGで気になるポイント
母ドバウィハイツは英国で生まれ、北米の芝のGⅠを2勝した名牝で、日本に導入された時から大変注目をされていました。競走成績も立派ですが、やはりDubai Millennium⇒Dubawiと連なる強力な母父⇒父のラインが際立っていますね。
ここまで8頭の産駒を産み、日本では5頭の産駒がデビューしています。先日のホープフルステークスで若さを見せて話題になったランドオブリバティもいますが、今のところの代表産駒はリバティハイツでしょうか。フィリーズレビュー(GⅡ)では人気薄ながら勝ち切られ、当時、POG指名されていて悲鳴をあげた記憶がありますが…そんな話は置いておいて(笑)、本馬はそんな代表産駒リバティハイツの全弟です。
配合的にはMr.ProspectorとGreen Dancerのクロスができています。Green Dancerの父であるニジンスキーはキングカメハメハと相性が良いですよね。若干、Mr.Prospectorが強いので、ダートの上級馬になる可能性もありそうなプロフィールに思えます。でも、POG期間で言えば、ダート路線直行はまずないはずなのでそこまで気にしないで良いですね。
預託先の戸田先生は2歳〜3歳戦に特段積極的というわけではありませんが、ブレイクランアウト、フェノーメノ、ラストドラフトと、3歳の春シーズンで重賞勝ちする馬は実は多い。個人馬主と社台系と関わりが強いためにロードやユニオンだとまず預託先にはありませんが、非常良い預託先だと思います。
生まれは4月28日ということで使いだしはゆっくりになるかもしれませんし、ドラフト的にはキングカメハメハ産駒ながら盲点の1頭になりそう。注目です。