日本でも適性を見せる大種牡馬Frankel
今日のPOGの気になる馬はフェブラリーステークスで芝・ダートの両GⅠを勝利したモズアスコットに敬意を表し、Frankel産駒をピックアップしてみます。
Frankel産駒でPOGというと、ソウルスターリングがパッと頭に浮かびますね。
内国産馬が日本の馬場で適性を見せている昨今の事情もあり、POG検討の際に「〇外か、ないな」とか「父親の名前なんて読むの?フランクル?え、フランケルって読むの?ふーん」みたいな斜に構えたPOGファンが多い中、そんな思い込みをぶち抜いた活躍をしてくれました。
ちなみに、私はぶち抜かれた側の人間です。
本馬もPOGファンをぶち抜くFrankel産駒となるでしょうか?
『ドレスドインファーの2018(牡馬)』
馬名:未定
父:Frankel
母:ドレスドインファー
母父:Excellent Art
厩舎:松永厩舎
生産者:Dream Farm Co. Ltd
〇POGで気になるポイント
netkeibaに登録されている2018年のFrankel産駒は14頭。産駒の多くが社台ファームやノーザンファームを中心に今年のデビューを目指しています。日本でも産駒が適正を見せているFrankel産駒を欲しがる生産者は間違いなく多いはずですが、一方でヨーロッパでもその地位を確立している名種牡馬でもあるので中小牧場では種付けが出来ないようです。
Frankelの18年度の種付け料は日本円で約2600万円ですからね。相変わらず、このあたりの金銭感覚はよくわからなくなります。
POGでの指名を考えるのであれば、ソウルスターリングで成功した前例を踏襲し、サンデーレーシング募集の「ウェイヴェルアベニューの2018」や「フォエヴァーダーリングの2018」を指名するのが安パイな気もします。
…が、ブログ主的にはやっぱり指名するなら本馬「ドレスドインファーの2018」ですかね。理由は挑戦的なインブリードクロスです。
母Dressed in Furの血統表の中には
Pivotal、Resurgence 3*3(25%)
という濃い目の全兄妹クロスがあります。Pivotalはヨーロッパでも血を繋いでいる名種牡馬で、ナンソープステークス(G1)(直線・ 芝5ハロン=いわば、アイビスサマーダッシュ)を勝利した自慢のスピード性能を産駒に伝えています。
そもそも、上記のような3*3のクロスに関して、例えば奇跡の血量と言われる3*4のインブリードクロスと、血の量で言えばたった6.25%しか変わりませんが、この濃さの違いが競走馬の気性面と体質面に及ぼす影響は大きいということは皆様ご承知おきの通りです。
ですから、普通は父か母のどちらかが自身内で濃い目のインブリードを持っていた場合、もう片方からのインブリード掛け合わせは減らし、刺激を少なくするほうが無難と言えます。エルコンドルパサーのような名馬は例外的です。
特に初子の場合は上記のような「アウトブリードに寄せる」傾向が多いものですが、そういう意味では、FrankelからデインヒルとMr.prospectorを入れている意味でも、本馬の場合は攻めに行っています!
ここまでくると、適正の見極めも難しくはなってくるのですが、Frankel自身が欧米のクラシックディスタンスの代表種牡馬であり、かつ母の父系がスプリンターであることを考えれば、極端なマイラーやステイヤーということはなさそうです。
おそらく、2,000メートル前後で適正距離を探っていくのではないでしょうか。また、日本でのFrankel産駒の活躍している舞台を考慮するに、小回りというよりは広い舞台。脚質は父系ガリレオらしく、キレッキレというよりかは、ずっと伸び続けるロングスパートタイプになりそうな気がします。
ドラフト的には、上記したサンデーレーシングとシルクのFrankel産駒たちに注目が集まり、ほぼノーマークで指名できるはず。隠し玉的大物で指名といきたいですね。
ちなみに、本馬は飛ぶ鳥を落とす勢いのDMMドリームクラブで募集されています。一口馬主界隈では日頃から新鮮な話題を提供してくれているクラブ。面白そうだから、つい横目でチラチラ見てしまいます(笑)
ラヴズオンリーユーで結果も出しているだけに、POGでももう軽視は出来ません。