いきなり余談から
今日は週に1回ペースを超えてきた2020年ー2021年シーズンのPOG気になる馬の更新。気になると止まらないPOGの怖さです。
ですが、その前に余談から。先日手に入れたJRAカレンダーの話です。
バタバタしていまして、設置だけをしていたのですが、ようやく昨日捲ることが出来ました。毎年JRAのカレンダーはまるでポスターのようで捲るたびにワクワクします。
1月の表紙はフィエールマン。元POGで指名させてもらっていました。関東に入厩するディープインパクト産駒、かつ社台生産ということでドラフト中位くらいで指名できた記憶があります。サークルメンバーの意表を突く作戦は見事ハマったと思ったのですが、POG的には開花がやや遅く、ダービー馬ではなく、菊花賞馬になってしまったのは誤算でしたが。。。まあ、それもPOGの醍醐味。
有馬でも頑張ったフィエールマン。春シーズンも一花咲かせてほしいです。
さて、今日は前回に引き続き、ラストクロップになってしまった種牡馬の産駒から気になる馬。惜しまれてこの世を去ったスウェプトオーヴァーボードの忘れ形見『デライトシーンの2018』です。
『デライトシーンの2018』(牡馬)
馬名:未定
母:デライトシーンの2018
母父:サクラバクシンオー
厩舎:宗像義忠
生産者:日高郡
〇気になるポイント
スウェプトオーヴァーボードは非常につかみどころがない不思議な種牡馬でした。
ネットで調べると、
芝・ダート兼用で、馬体は丈夫で使い詰めOK。距離はマイル前後まで。
みたいな産駒プロフィールが散見されますが、ちょっと正確ではない気が個人的にはします。それは代表産駒のレッドフォルクスの特徴です。
実際のスウェプトオーヴァーボードの産駒の幅は広い。とにかく広い。
個人的に思い出すのは、最長距離重賞ステイヤーズステークスを勝ったリッジマンとステイヤーズステークスで3着に入ってきたラインスピリット。同じ種牡馬の産駒とは思えません。
そうか、芝馬の種牡馬かと思わせてオメガパフュームがダート路線に颯爽を現れたり。
もう、「ええっ?」って感じです。
もっとも、生産者側からもそんな意外性を生産者から評価されていたのか、サイヤーランキングでは常に30位前後をキープするなど、底堅い支持を集めていました。
そんなスウェプトオーヴァーボード産駒の本馬。一口クラブのサラブレッドクラブ・ラフィアン所属馬です。ラフィアンは渋い産駒が募集されていて相変わらず魅力的ですね。
読みにくいスウェプトオーヴァーボード産駒の中でどうやってPOG的に活躍馬を指名するかを考えると、やはりプロフィール的に戦う舞台が読めるタイプを指名するのが定石かと私は思います。
母父サクラバクシンオーである本馬はそんな狙いにぴったり。さすがにキタサンブラックのように菊花賞、とはならないでしょう。
また、産駒の特徴が幅広なスウェプトオーヴァーボード産駒ではありますが、産駒全般に言えることに「2歳戦から能力を発揮する」ということがあります。となると、函館2歳ステークスや小倉2歳ステークスを制覇してもらうようなスタートダッシュ馬としての役割がベスト。本馬はそんな期待に充分応えてくれそうです。
また、本馬の場合は早期デビューの鍛え方を熟知しているラフィアン所属なのも心強いです。
ダービー馬のプロフィールではさすがにないと思いますが、3歳春の大目標はNZT(GⅡ)でしょうか。3着以内に入ったら大きな声で自慢できる。
ちなみに、私の血統の教科書的に使っているパーフェクト種牡馬辞典によると、サクラバクシンオーが属するクリアアンバー系とスウェプトオーヴァーボードは非常に相性が良く、勝ち上がり率が高いとのこと。ネット競馬で調べてみたところ、父スウェプトオーヴァーボード×母父サクラバクシンオーはデビューした馬10頭中、6頭が勝ち上がっているから確かに優秀です。他のクリアアンバー系のクロスを探せばもっと勝率も上がるかも。
ノーザンファーム生産は〇頭まで、みたいな縛りルールがあるサークルの方には特に要チェックなお馬さんです。