ダーレーとジェイエスの本気
ホークビルが来日のことをこの前つらつらと書きました。つい、4日ほど前のことです。
(参考:https://www.hot-river.net/entry/Hawkbill)
まさか、それ以上のインパクトニュースが飛び込んでくると思っていませんでした。ドバイワールドカップ連覇のサンダースノーに、アメリカGⅠ7勝馬カルフォルニアクロームです。
両馬とも基本的には日本の競馬しか見ていないブログ主でも当然名前を知っているほどのビックネーム。海外競馬に詳しい人なら「マジで?!」と驚いて、珍妙な踊りをし始めてしまうほどの衝撃ではないでしょうか。すごいことが起きてますよ、これは。
(参考:https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=163563)
(参考:https://news.netkeiba.com/?pid=news_view&no=162995)
※上記2つとも両方ともネット競馬ニュースより
ディープインパクトとキングカメハメハが亡きいま、サンデーサイレンスの時代から種牡馬ビジネスにおいて王者の地位にいる社台/ノーザングループの牙城を崩そうとしているのではないか。
そんな池井戸潤先生に題材にしてほしくなるような陰謀・謀略の世界を想像せざるを得ません。
あ、もちろん、冗談ですよ。
ノーサイドゲームは最高でしたね。大泉洋も大好きです。昔、JRAのCMやってたし。
サンダースノーはNorthern Dancerをどう活かすかが鍵
それでは、改めて感想を。まず最初はサンダースノー。
Danzig系の一頭で、またしてもダーレーはサンデーサイレンス系以外の種牡馬の繁用となりました。海外から連れてくるパターンが多いからかな。
日本では母の父の系統として再注目を浴びているDanzig系ですが、父系としてはイマイチなのは正直気になるところです。
戦績を見ると、やはりキラリ、というかギラギラ、と光るのはドバイワールドカップの2連覇。アイルランド生産ながらアメリカのダートでも対応を見せたように、応用力はあったようです。一方、戦績はそこまで安定しているようには見えないですし、わりとムラッケがあるような馬だったのかな。あくまで想像ですけどね。
血の量としては、母方の血にKingmanboを持ちますが、そこまで濃くはない。なので、繁殖牝馬は日本で圧倒的な地位を持つサンデーサイレンス系とMr.Prospector系の両方を選べそう。だとすると、ポイントになりそうなのは自身がもつNorthern Dancerのクロスな気がします。
個人的にはアウトブリード主体の牝馬が合う気がしますが、あえて母方にNorthern Dancerを一本~二本もつ牝馬と配合して、刺激するのはどうでしょうか。いい感じになりそう。
ダーレーの青写真としては、芝・ダート兼用で売り出しつつ、本戦はダート。まずはダート路線を中心に種牡馬としての地位を固めつつ、時に芝の長距離砲をで大きい所を狙う、と想像。
…導入の最初の5年が勝負でしょうね。
カルフォルニアクロームはプロフィールより煽り文句が…
アメリカの準三冠馬(ベルモントステークスだけ4着)。全米年度代表馬に輝いているほか、ドバイワールドカップでレコードを勝ちをしているなど、パワーとスピードを備えた強いA.P.Indy系の代表のような馬でした。
まだ産駒がデビューしていないのに、よく日本に来ましたね。結構なお金を積んだのか、それとも思いのほか産駒の評判が良くないのか。どっちだろう。もしかすると、雑草のような血統が嫌われたのでしょうか。父ラッキーブルピットも母Love the Chaseも正直そんなにピカピカの血統の馬ではありませんもんね。
ただ、日本への適性と考えれば、サンダースノーより、カルフォルニアクロームのほうがいいように感じますね。
サンダースノーよりNorthern Dancerが強く、また、Mr.Prospectorも濃いのでサンデーサイレンス系肌馬しか迎えられなそうですが、芝へは浮気せずダート一直線種牡馬と考えれば全然悪くない。私が大好きな母父フジキセキとかどうかな。
ただ、カルフォルニアクロームについては、一部報道で使われていたその煽り文句のほうがプロフィールよりもキャッチ―。
『ラムタナの再来』って…
確かにジェイエスが大規模シンジケートを組みますけど…いやぁ、そんな、ねえ。全然血統も戦績も違うじゃないですか。
私はストライクな世代ではありませんが、ちょっと不吉な煽り文句に思えるオールドファン出るでしょう、その煽り文句は。
一口馬主も産駒に出資のチャンス
一口馬主で出資のチャンスがありそうな両馬の産駒ではありますが、ブログ主が巡り合うとするとカルフォルニアクロームのほうですかね。導入したジェイエスは入会している一口馬主クラブ・ユニオンの親会社でもありますから。
これからますます種牡馬戦国時代ですね。