2018年産がラストクロップ
POGに限らず、ラストクロップってやっぱり注目が集まります。それが名種牡馬なら尚更です。
ダート界を長らく牽引してきたゴールドアリュールが亡くなったのは2017年2月のこと。まだまだ生産者からの需要が集まっている中での急死でした。既にダート界を賑わせる後継種牡馬が出ていたとはいえ、衝撃は大きかった。
亡くなる前に残したゴールドアリュールのラストクロップの数はわずかに6頭。
さすがにPOGというゲームの性質上、ダート種牡馬であるゴールドアリュール産駒を上位指名で狙いに行くのは憚られますが、下位に指名したい人もいるのではないでしょうか。少なくとも、私は指名したくなるタイプです(笑)
社台RH出身のゴールドアリュールのプロフィール的にも指名筆頭候補が『ベルエアシズルの2018』です。
『ベルエアシズルの2018』(牡馬)
馬名:未定
母:ベルエアシズルの2018
母父:Unusual Heat
厩舎:平田修
生産者:社台コーポレーション白老ファーム
〇気になるポイント
ゴールドアリュール産駒6頭のうち、POGで指名するのは一番安定していて安心感がある馬が本馬です。
社台コーポレーション白老ファームで繁用されている母ベルエアシズルはアメリカで6勝をあげ、勝ち切ることは出来ませんでしたがデルマーオークス(GⅠ)で2着に入った馬でした。
2010年にAwesome Againを受胎した後に日本に輸入されました。その後、毎年のように種付けを行いつつも、中々安定した仔出しが出来ず、本馬が日本で受胎出産した3頭目の産駒になります。仔出しが良くない中で、ラストクロップのゴールドアリュールを無事受胎できたと知った時は生産者側も嬉しかったのではないでしょうか。
※ちなみに、2頭目はハーツクライ産駒です。その2頭は父Awesome Again産駒(馬名:フローズンロープ)は2勝しましたが、父ハーツクライ産駒(フレグラントエリア)は未勝利です。
血統的に面白いのは、父ゴールドアリュールの母ニキーヤが持つNureyevの3*3クロスが発生していること。父ゴールドアリュールはサンデーサイレンスとNorther Dancerのニックスを体現し、ダートレースにスピードを持ち込んだ稀有な馬でした。その根拠になっていたのが産駒マイラー性能を伝えるNureyevと言われていますから、その血を強調しにきた格好です。
このNureyevをクロスするのはゴールドアリュールの大物誕生の条件でもあります。近年だとクリソライトとクリソリベルの最強ダートGⅠ兄弟がそうですね。
まあ、書いていても思うのですが、目指すは「ダート重賞」が浮かんでしまうプロフィールではあります。POG的な観点で言うと、ユニコーンステークス勝たれても後のカーニバルなんですよね…身勝手な話ですが。
ただ、ダービーまでに新馬⇒特別⇒オープンレースと3連勝してもらえると考えれば、指名の価値は十分です。全日本2歳優駿もポイント加算OKなサークルだったら争奪戦もありそう。
中位~下位指名でロマン枠を兼ねつつ、終盤までしっかりポイント稼いでくれる馬としていたら安心な一頭だと思います。